高知県はサンゴ生産の拠点
1宝石サンゴの由来
仏教伝来のより日本にサンゴが広まった。
大乗仏教の経典に「七宝」が記載。七つの
宝石とは、金、銀、瑪瑙(めのう)、瑠璃(ラ
ピス)玻璃(水晶)これで、五つ。
あと二つは、珊瑚(サンゴ、赤サンゴ)、硨
こ(しゃこ、白サンゴ)
現在も仏教国では宝石として貴重で高価な装飾
品。かつ縁起の良い守護守。
2サンゴ漁
サンゴは漁業生産物。漁師の方々が漁獲する。
県知事の許可権限。
四国西南部、足摺岬周辺が漁場になっている。
従来こちらの漁師さん達は宗田カツオを主に生
業にしています。しかし、漁獲高で言えば比較
にならないくらいサンゴは高額な収入になりま
す。
高品質なサンゴが取れると、年収1億円以上に
なる方もいます。
それゆえ、資源保護に関心をもつ漁業者も多く
いるのです。
資源の枯渇はサンゴ漁の消滅になることをよ
く認識されているからなんです。
3ワシントン条約
生物の存続維持のため世界はワシントン条約を結び、貿易取引等規制をかけています。
付属書Ⅰ~Ⅲに絶滅の恐れの順番にリストアップされています。
かつて中国や米国からサンゴをこのリストに入れるべきとの提案が出されようとしたこ
ともありました。日本の国益を守るため水産庁環境省一丸となってサンゴを守ることができ
ました。
この経験から、サンゴ漁、サンゴ加工、サンゴ販売の皆さんが団結して研究調査をやって
いただいています。
4お月さん桃色
「お月さん桃色 誰が言うた 海女が言うた
海女の口引き裂け 海女の口ねじ上げ」
これは、少し物騒な歌ですが、高知県大月町の
江戸時代から続くわらべ歌です。
サンゴが高価で取引される、猟場を知られては
大変。関係者は内緒にしよう、との教えを込
めた趣旨だといいます。
いずれにしても大変な資源なのです。
守りかつ産業として振興してほしいものです。