「小鳥のような綺麗な歌声」
幼稚園の先生が言ってくれた
それがあたしの声、褒めてもらえた初めての記憶
たくさん褒めてもらえるのが嬉しかった時期を越え
綺麗なだけの声はいつかただのコンプレックスに変わる
でもそのまた先で気付くことになるのだ
苦しみを消化する度
重みを増す
深みを増す
傷の数が増えるほど
この声に乗せた言葉は
アナタの痛みさえ理解したい、と、強く、響く
例え真っ暗闇に堕ちた時でさえ
弱くとも消えない光があるように思えるから
伝え続けていたい
たったひとつの
愛、
を、あたしは歌い続けていたい
パピー、マミー
あたしに命を
ありがとう
この声を、
ありがとう
今なら解るよ、
たくさん愛してくれて
ありがとう