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海外で行われる国際会議に出ませんか?

世界の舞台で発言出来るだけでなく、

色んな繋がりもできるかも知れない。

行くに決まってるでしょ!



場所は?


「アフリカのザンビアです。」


はい???



昔、取材や旅行で、エジプト、ケニア、ナミビア、南アフリカには行った事があったが、ザンビアはどこにあるか知らない。アフリカは広いのだ。


地図で見ると、アフリカの南部。ザックリ言うと右手にモザンビーク、左手にアンゴラ。

周辺8つの国々と国境を接する内陸の国だ。



1番早いアクセスはドバイまで飛んでザンビア、


フライトの数は少ない。



他には、ヨーロッパ経由でエチオピア、その後ザンビア。


この場合、エチオピアの空港でトランジットするので、黄熱病の注射が必要との事、

空港内に数時間滞在するだけなのに。



他にも、香港経由、南アフリカ乗り換え、ザンビア、と言うルートもあるが、

ほぼ24時間かかる。


年に二回、一度はジュネーブ、もう一度は持ち回りで行なわれる、

世界の国会議員が集まるIPU会議。





IPU列国議会同盟とは
http://www.sangiin.go.jp/japanese/aramashi/keyword/ipu.html


第134回会議概要(平成28年3月19日~23日)
http://www.sangiin.go.jp/japanese/kokusai_kankei/kaigi/ipu/h2803international-conference.html


過去の会議概要
http://www.sangiin.go.jp/japanese/kokusai_kankei/kaigi/kaigi.html




会派の議席数に応じて両院からそれぞれ出席者が決まる。

今回は自民から3人、民主から1人、うちから1人(参議院は自民1人、生活1人)。


説明を受けると、自由な発言の場はあまり無いようだが、

最初の二日間開かれる若手議員会議(45歳以下)では、

挙手して指名されれば発言できるという。


経験しておく価値はある。


行く事にしたが、他の参加者がなかなか決まらない。

距離も遠く、日数を取られるばかりか、

今年は選挙があるから、行きたがる人は少ないだろう。


僕が参加を決めた時点で、出席が決まっていたのは、

IPUの執行役員であり日本議員

団の団長である、自民の鈴木俊一さん(衆議院)だけだった。




結論。

出席して良かった。




特にIPU会議の直前に行われる若手会議では、

段取り通り、綺麗ごとベースに会議が進行する中でも、

ぶっちゃけトークに持ち込もうとする、エネルギーに溢れた議員がいた事。
(もちろん名刺交換した)



自分自身は二回しか発言出来なかったが、原発事故による人権侵害は

未だ進行中であり、その不条理を1番に押し付けられる人々は

貧困の問題とも繋がっている。


そこに政治は手を差し伸べない。



人々から集めた税金を人々ではなく、いかにお世話になった大企業に横流しするかが政治のメインテーマになっている。


理由は選挙にあり、彼らの多数派は大企業の代理人としての仕事を全力で全うしているからだ。


これらは、グローバリズム、コーポラテイズムとの闘いであり、

世界の若手で連帯して勝ち抜こう、と言った趣旨の発言のあと、

日本に同意するとした上で、続けて発言してくれた議員もいた。



オーストリアからもグローバリズムにより再分配が浸食される話をしてくれた。


コンゴからは、より具体的な話が聞こえてきた。


我が国は地下資源が豊富な資源国だが、どうして私たちはこんなにも貧しいのか、

先進国、大企業による国富への搾取が横行しているからだ。


多国籍企業による横暴をテーマに話を進めるべきだ、と発言。



他のアフリカの国々からは、それに関連した戦争・紛争の問題まで飛び出してきたが、時間が限られており、深める事が難しかった。



年上の世代が数々ヤラカしてきた施策のしっぺ返しが、

これからを担う世代の議員に責任として押し付けられる事は間違いない。



もちろんそれらを理解した上で、一歩でも解決する必要があるし、

そうする為に議員になった人も多いだろう。



その為には、物事の決定に具体的に関われるチャンスが、

若手にも広く開かれていなければならない。

この会議でもそれがテーマになっていた。



しかし実際、若手は先の世代が降りない限り、

または権限を移譲しない限りはほぼ永遠の若手だ。

政治の中で、永遠の若手枠が1番厚い層なのかもしれない。

永田町で考えてみて、それを学校教育で例えるなら、

その中の最下層に属する山本太郎は、

保育所に入れたくらいか?



フィンランドの議員からは、

「私たちの議会では若手も何もない、ただ、議員としてあるだけだ。」とあったが、

北欧の様に、先進的で平等な機会が与えられる議会に属する者たちは、少数派だろう。


多くの国々の若手議員たちの発言からは、問題解決の前に、世代間闘争にも入れない、年功序列的な部分に随分と苦しんでいる様子が伺えた。



とにかく、テーマ設定や、話題の振り方次第で、

かなり面白い議論がやり取りされる、

世界が注目する素晴らしい会議になる可能性を感じた時間だった。

このような世界の若手国会議員が集まる機会がもっと多くあれば、発信力も、国際連帯も強まっていくだろう。

何とかそんな集まりを増やせないものか。


私は全く知らなかったのだが、

2015年に、東京でこのIPU若手議員会議が永田町で開催されていた事、

皆さん、ご存知だろうか?

余りの認知度の低さにショックを受けるが、

せっかく、国連分担率に準じて、IPU全加盟国中、最大の分担金を負担しているのだから(平成28年度の日本の分担金は約1億4千万円)、

広報にも力を入れて欲しかった。


総理も国会議員の一人であり、若手議員だったこともあるのだから、

総理がマスコミのトップと寿司や天ぷらを食べる時にでもお願いすれば、

いいだけのことじゃないの?って簡単に考え過ぎ?


この会議に参加して良かったと感じたことを手短に。

日本の官僚は、超・優秀、だという事。

何手も先を読んで準備し、どんな場面でも完全なサポートを提供する為に、身を削っている様子が今回よく理解できた。

このルールを熟知する段取りの天才たちと同じ方向性で、

力を合わせられる時がきたら、この国は変わる。


あと、会議の途中、原因不明の発熱で3日寝込んだ為に、

参加議員やスタッフの皆さんにご迷惑を掛けてしまって申し訳ありませんでした。

変わりに会議に出席して下さった、自民党古賀友一郎議員(参議院)、心から感謝です。