高校2年生の皆さんは
部活も引退する人が多くなって,
いよいよ本格的な受験勉強のスタートですね.
何から始めたらいいんだろう・・と悩む人も多いと思うのですが,
山本は数学の先生なので,数学が必要な人にとっての大きなアドバイスを3つしておきますね.
①数学が必要な人はまず数ⅠAⅡBの問題を総復習することから始めます.
この場合,数学を全然やっていなくて・・という人なら,
学研のよくわかる数ⅠAⅡB(参考書のほう)の例題だけを徹底的に繰り返して,
この本の例題ならどれでも大丈夫だよ・・という状態を年内に作り出すことが目標です.
教科書の例題や章末問題のAぐらいなら大丈夫という人は,
Z会のチェック&リピート基礎編の問題を,
著者が書いている解答の方針で年内に解けるようにすることを目標にします.
②理系の人は数Ⅱの微分と積分が終了したらすぐに数Ⅲの勉強も①に並行して進めます.
数Ⅲは理系の柱の部分で,実際の入試でも5割は数Ⅲから出題されるからです.
数Ⅲは高3になってから習うのですが・・という人は,
学研のよくわかる数Ⅲで春休み前までに自分で一通り学習してしまいましょう.
そうすることで三年生になったときに予備校や塾でよりレベルが高いクラスに入れるからです.
③受験数学の勉強と高校の定期試験の勉強は全く異なります.
定期試験は範囲が指定されていて,最悪公式を覚えるだけでもなんとかなりますね.
でも大学入試は全範囲から出題され,しかも公式だけ使ってもほとんど解けません.
知識を正確に持つこと,素早い計算力があること,
問題に対して様々な解法を想像しながら最適な解法を見つけていくことが大切で,
受験のための数学を勉強するときに皆さんがもっとも意識しないといけないことなんです.
これらのことを実感してもらうには
の2冊がとても役に立つと思います.
センター試験対策用ですが,
実は受験勉強をスタートするときに何が重要かを意識して書かれていて,
式変形の原則や,最大最小問題の原則など,
他の参考書には書かれていない重要事項があちらこちらに整理してあるからです.
全部で74問ですから
1日1問ペースでも10週間あれば終えられますね.
しかも1問につき6ページの解説があって,
計算などもほとんど省略されていないので,
挫折することもないはずです.
ただしセンター試験の問題で難しかったものなどもいくつか扱っていますから,
理解するのに時間がかかったり,1回ではすっきりしない問題もあるはず.
そのときは印をつけておいて,74問がすべて終了した段階で,
再度チャレンジしてみるぐらいの気持ちで大丈夫です.
この本をやると,入試問題は
出題者の意図を感じ取ることや,正確な計算力,
さらにいろいろなことを考える発想力の大切さをきっと感じ取れると思います.
まずは年内を目標にいま話したことを試してみてください.
①と②は挫折する人も出るかもしれませんが,
③はわずか10週間ですから頑張れそうですよね.
1日1問解くだけでも実は続けるのは難しいものです.
自分の受験への覚悟を認識するためにも,
1日1問10週間の誓いを立ててみてください.
頑張れれば大きな自信が生まれますよ💛