2021春期・新学期からの高2・1生の塾・予備校の選び方(2) | 山本先生

2021春期・新学期からの高2・1生の塾・予備校の選び方(2)

以下のコメントは,2021春期・新学期からの高2・1生の予備校・塾の選び方(1)を

ご覧になってからお読みください.

 

(1)ではちょっとお遊び風に皆さんの勉強を振り返ってみました.

 

実はさりげないことですが,

高校の数学の勉強の仕方と中学の勉強の仕方,

さらに大学入試のための勉強の仕方は大きく異なります.

 

中学の時は数学が得意だったのに,

高校の数学になったら定期試験の点が全然取れなくなってきた・・

という人の多くは,

高校の数学の勉強に

中学の時の勉強法を持ち込んでいることが多いのです.

 

思い出してみると,

数学が得意だったという人は

中学の時にほとんど予習をしていなくても,

学校の授業を理解できなかったことはめったになかったはずです.

また得意ではなかったにしても,

中学の授業はかなりの人がついていけましたよね.

 

その理由の一番大きいのは

➀中学受験をした人にとっては中1・2の内容がほとんど

 中学受験で通った時の塾で教わっていたから

②中学の数学はあくまで義務教育の中の内容で,

 授業進度もゆっくりだし内容量も高校数学に比べると格段に少なかったため

ではありませんか.

 

なので高校の数学になったときに

多くの皆さんは

「因数分解が急に難しくなった」

「2次関数は中学の時にやったのに定期試験の問題は全然解けない」

「sinθ,cosθ,∑などよくわからない記号が出てきた」

「試験の内容が教科書の練習問題から大学入試レベルまで混ざって難しくなった」

「授業でやったのと同じような問題なのに,なぜか解けない」

「試験前に一通り問題を解いたのに,試験ではどうやって解くのか思い出せない」

「PやCなどの記号で確率を考えて,公式の使い方が区別できない」

というような様々な感想を持つのです.

 

中学の時は定期試験で高得点を取るには,

学校で与えられた問題集を試験1週間前ぐらいに解いたうえで

テストに向かえばそれで何とかなったのですが,

高校数学の定期試験で失敗している人は

➀内容が高度で計算量も多いので,定期試験1週間前ではとても足りない

②中学と違い授業中に理解できても家で類題を解かないとマスターできないことに気付いていない

③授業中に内容を理解できないことも増えているのに,その対策をしていない

ということが多いはずです.

 

つまり,中学の時のように

ちょっと勉強すれば何とかなる・・という意識は

高校の数学ではなくしたほうがいいんですね.

それに早く気付いてほしいのです.

 

つづく