現在高2の皆さんにアドバイス
年が変わって
「今年は受験勉強を頑張らなくては・・」という決意を新たにした人が多かったはず.
初詣でもたくさんの長いごとの中の一つに勉強のお願いがありましたよね.
それはとても良いことなのですが,
ただ漠然と勉強を頑張る・・といってもそれであっという間にクラスでトップというわけにはいかない・・
じゃあ何からスタートすればよいかというと,
数学の場合は2つのことを始めるのが良いと思います.
1つは3学期に教わる内容を完璧にして,
定期テストまでに学校で与えられた教材を3回以上解いてみることです.
幸い高校2年の3学期の定期テストは受験に必要な内容であることが多いので,
ここを頑張ることがそのまま受験勉強のスタートにつながります.
2つ目は1月~3月中旬までを一つの目安に,
①2次関数の復習を徹底する←入試問題の基本なので
②三角関数,特に方程式・不等式と最大最小問題をマスターする←苦手な人が多いので
③微積分の典型問題を30問を目標に解く←一番早く得点につながるので
④数列,特に∑と漸化式の扱いを整理する←短時間でマスターできるので
⑤ベクトルの正しい考え方をつかむ←浪人生が一番不得意としている単元です
の5テーマを集中特訓するのです.
確かに1月~3月に基礎の総点検をする意味で基礎問題集を1回やるというのも悪くないのですが,
実は数学というのは1回何かをやったからと言って
実力が飛躍的に伸びるということはあまりありません.
というよりもただ漠然と与えられた教材を解いていても
皆さんの頭の中にはほとんど残らないものなのです.
今上にあげた5つのテーマは得意にすることでそのまま入試に直結します.
そしてこれらを集中的にやることで,
数学の勉強の仕方が少しずつ体で感じられるのです.
数学は例えば,微分積分を得意にするのとベクトルを得意にするのでは
勉強法というか数学の考え方(問題に対するアプローチ)が全く異なります.
この5つのテーマはそれぞれ習得するために必要な発想が違うので,
これらをやることで数学を得意にするために自分に欠けていることが見えてくるのです.
たとえば三角関数が苦手な人の多くは
三角関数がわかっていないというよりも,
使う公式を正確に覚えていなかったり,
式変形の原則がわかっていなかったりします.
それに対してベクトルが苦手な人の多くは,
ベクトル本来の持つ考え方自体がわかっていないものです.
つまり同じ数学でも単元によって勉強の仕方は変わるということです.
それが1月~3月にかけて肌で感じられるだけでも
春以降の本格的な勉強に大きな進歩を与えてくれると思いますよ💛