2010年9月17日 産経新聞社説
恥ずかしながら、つい最近まで知らなかったのだが、米国のほとんどの公立校では毎朝、生徒たちが国旗に向かって「忠誠の誓い」を唱えるのだそうだ。
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「アメリカ合衆国の国旗と神のもとに、分かつことのできない1つの国家であり、すべての人々に自由と正義をもたらす共和国に、私は忠誠を誓います」
9歳の娘が初めて学校で学んできたのもこの忠誠の誓いで、右手を胸にあて、教室の星条旗に向かって斉唱するのだと言って、暗唱してみせた。
「なるほどねえ」とひざを打った。
米中枢同時テロの際、消防隊員が、ニューヨークの倒壊した世界貿易センタービルの跡地で、がれきの山を背にクシャクシャの星条旗を掲揚している写真がある。絶望の中にあっても、テロに屈することなく立ち上がろうとする米国の底力を感じさせた。
混乱の極みにある状況下で、国旗を掲げるという発想と行動はいったい、何に起因していたのだろうか。幼少時からの忠誠の誓いがひとつには、泥まみれの星条旗の掲揚に国民を駆り立てたのだと想像したい。
それでも最近、反イスラム感情が広がり、「神のもとに一つ」のはずの米国は、試練を迎えている。オバマ大統領は11日、国防総省での同時テロ追悼式典で、忠誠の誓いを引用したのだが・・・。
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かなり以前の新聞記事ですが、なぜか気にになり切り取って持っていましたφ(._.)