前回前々回とノートのまとめ方についてご紹介しました。一つの例として、「同じようなものをまとめてノートに取る」ということでした。他にも色々あると思うのですが、重要なことは「何のためにノートをとるのか」ということを考えてノート作成をすることです。


ノートを作成する意味や指針を考えておかないと大変なことになると思います。今回は、私が受験生の時に犯した大失敗を紹介したいと思います。


高校三年生の夏でした。「よし! 今年の夏は世界史を完璧にするぞ!」と意気込んでいました。「何から手をつければいいんだろう... とりあえずノートでも作るか」ということで、『ナビゲーター世界史』という全4巻の参考書をまとめることとしました。「まぁ、とりあえず流れに沿ってまとめればいいだろう」ということで、来る日も来る日もノートを作り、何と10冊にもわたる世界史ノートを作りました。

その達成感は凄まじく、「おおおおおおお! めっちゃ勉強したじゃないですか〜〜〜」と1日くらい浸ってました。
その後、「よし! ノートを見て勉強しよう!」と思い、パラパラとめくってみると、あることに気がつきました。

これって、参考書みればよくね???????

ということで、私が2か月間やってきた全10冊にわたるノート作成は無意味だということに気がつきました。なんでもっと早く気が付かなかったのか...。何も考えないでノートを作ったりすると、こういうことになります! もはやノートを作ってる間に、一問一答集とかで勉強した方が2倍くらい世界史ができたと思います。

そうなんです、「何のためにノートを作るのか」ということを考えないと、2か月(しかも高三の夏)を無駄にしてしまう可能性があるのです。なので、自分の生徒には「ノートを作る意義」を常に考えさせるようにしています。