前回前前回で、「本当に理解しているということは」なんなのかということを考えました。その過程で、生徒に「説明」をさせることが重要視しているということをかきました。

今回は、それを具体的に説明してみたいと思います。

皆さんも、中学高校のときに、「単語テスト」などをやらされたと思います。毎週毎週単語を覚えて、それをテストするという単純なあれです。実はこれ、気をつけてやらないと意外な落とし穴があったりします。


このことに気がついたのは、たしか3週間前だったと思います。生徒に毎週行っている単語テストで、以下のような単語に出会いました。

attribute A to B...AはBに起因する (鈴木陽一, 『DUO3.0』)

生徒はかなり真面目な生徒で、「AはBに起因する」と私が出題したときに、'attribute A to B'と単語は難なく答えることが出来ました。この「単語は難なく答えられた」というところが落とし穴なのです。

何の気なしに、私が「起因するってどういう意味だっけ?」と聞いてみました。すると、「起因するって...起因するってことじゃないんですか?

いやいやいやいやいやいや、それは分かってねぇよ!!!!!!!!つらい気持ちになりました。

つまり、生徒は、

単語テストに答えるためだけに英語の文字=日本語の文字を覚えていたのです

だから、彼にとっては「起因する」という意味がなんだっていいのです。カメでもウサギでもいいのです。やはりここでも、「説明」をさせるということが以下に重要であるかということが分かると思います。

大人が思っている以上に、子供は理解ができてない」ということを改めて実感しました。