今回は30代前半の関東の既婚女性から、
子供についてお話を頂きました。
『子供が2人いますが、もう一人欲しいです。
でも夫が3人目はお金的に厳しいといいます。
私だって落ち着いたら仕事を探すつもりです。
今は学費無償化もあるし、大丈夫ですよね?』
当人は寿退社して育児中で収入ゼロ。
旦那は年収800万円の会社員。
特に昨年の子供3人以上なら大学無償…を見て
産んだほうがお金的にも得だと考えている様子。
仕事は落ち着いたらパートをするといいます。
その無償化案が騒がれているのは確かですね。
とはいえ、だから大丈夫は少し短絡的かと…。
少し落ち着いて大局的に考えてみましょう。
さて、まずは基本ですが
『無償化はまだまだ未知数+不十分』
無償化されたらラッキー程度に考えましょう。
確かに今、国は少子化対策の一環として
学費の無償化を進めている傾向にあります。
都も高校を無償化するなど、追随も見られます。
ただ、たとえば都の高校無償化を見てみると
今のところ、対象は世帯年収590万円以下です。
公立でも世帯年収910万円以下となっています。
(子供の数や事情で多少の上乗せはあります)
今後の旦那さんの昇給や共働きを考えれば
使えない可能性のほうが高いでしょうね。
また大学の無償化についてですが
確かに子供が3人以上なら…と言われるものの
まだ詳細は議論中であり、今のところ
実質的に3人中1人ないし2人…が濃厚です。
こちらは所得制限もない様子なので
それでも大助かりではありますが、どうなるか。
無償化は、されたらラッキー程度に考え
まずはされない前提のほうが賢明です。
そのうえで3人目を考えましょう。
さて、並行的に大切なことなのですが
『お金がかかるのは学費だけではない』
せめてパートではなく再就職を考えましょう。
そもそも2人分の学費だけでも大変です。
無償化抜きなら22年で1400万円ほどなので
これだけで2800万円が必要になります。
平均的に考えると月々10万円程度です。
これに子供の衣食や小遣い等も必要になります。
家庭によりますが一人月4~5万円でしょうか。
さらに子供が増えれば住まいも変わります。
購入か賃貸か…どちらにせよ住居費増でしょう。
そして生命保険の追加も大切です。
額はさほどですが、毎月の支出増となります。
最終的に、老後資金の準備も大切です。
一般的に言われている2000万円でさえ
月々5万円程度は貯金が必要になります。
詳細は計算してみないと分かりませんが
一般論では、年収800万円+パートでは
子供2人でも十分に厳しいことが多いです。
3人ともなれば尚更となるでしょう。
たとえ学費が無償化されても不十分かと。
3人目の前に、あなたの再就職が肝心です。
その具合次第で3人目を考えるのがおすすめ。
子供はタダでは育てられませんし
お金のことは旦那に丸投げ…もダメです。
親として、しっかりお金も考えましょう。
最後にちょこっと・・・
無償化もあるし3人目が欲しい…。
こう考える女性も少なくないでしょうね。
ただ、そう考える男性は見たことがないので
金銭感覚の性別差も強く感じますが…。
余談ですが、旦那さんは十分なハイスぺです。
それでもなお子供3人は厳しいほどに
現代の経済環境は厳しくなっています。
そしてだから、今や共働きが基本です。
そのうえで、2人で稼げる範囲で
先々を考えて幸せな生活を送りましょう。
なお、最近の婚活市場の実情を知りたい方
また最近の既婚夫婦の現実を知りたい方
そしてしっかりライフプランを通して考えたい方は
いつでもご相談下さいませ。