芸能界…な俺…。
今日、仕事で訪れた千葉の駅での一コマ…
「…ぃません」
ん…
「あの、すいませーん」
三十代前半と思われる男性に声をかけられた。
「はい?」
「お忙しいですか?」
「え?い、いやぁ…」
「…やっと見つけました!!」
「…?」
「今日一日この駅で色々な人を見てたんですけど、ついに見つけました」
「…は?」
「僕が思い描いてた理想にピッタリなんです」
「…理想?」
「はい、私、芸能事務所のスカウトやってるです」
…
ついに来ました。
私、山本浩司、芸能生活14年目にして、ついにスカウトにあってしまいました。
正直、ずっっと憧れてたんです。
「え?デビューのきっかけですか?…んーそうですねー、僕は興味なかったんですけど、街で無理矢理スカウトにあったんですよー…」
に!!
「え?きっかけはー、お姉ちゃんが勝手に履歴書送ったんですよー」
に次ぐ、憧れのきっかけシリーズ。
「芸能の仕事に興味ありませんか?」
…
(いや、興味めちゃくちゃあります!!なんなら芸能にしか興味ないです)
「ま、まぁ…」
「今お仕事なにされてます?」
「え?…あ、あぁ、フリーターを…」
(出たー!職業万能薬フリーター!)
「もしよければ、お時間いただけませんか?今ドラマや映画の…」
(おいおい、新しい事務所入ったばっかりだぜ!これからって時になんだこの誘い?まぁでもタイムマシンなんていらないって言われてるからな…これはこれで事務所の掛け持ちってのも…悪くない…かも…)
「エキストラを探してるんです!!」
「エ、エキス…ト…ラ?」
…
お願い流れ星さん…
華が欲しい、華が欲しい、華が欲しい…
「…ぃません」
ん…
「あの、すいませーん」
三十代前半と思われる男性に声をかけられた。
「はい?」
「お忙しいですか?」
「え?い、いやぁ…」
「…やっと見つけました!!」
「…?」
「今日一日この駅で色々な人を見てたんですけど、ついに見つけました」
「…は?」
「僕が思い描いてた理想にピッタリなんです」
「…理想?」
「はい、私、芸能事務所のスカウトやってるです」
…
ついに来ました。
私、山本浩司、芸能生活14年目にして、ついにスカウトにあってしまいました。
正直、ずっっと憧れてたんです。
「え?デビューのきっかけですか?…んーそうですねー、僕は興味なかったんですけど、街で無理矢理スカウトにあったんですよー…」
に!!
「え?きっかけはー、お姉ちゃんが勝手に履歴書送ったんですよー」
に次ぐ、憧れのきっかけシリーズ。
「芸能の仕事に興味ありませんか?」
…
(いや、興味めちゃくちゃあります!!なんなら芸能にしか興味ないです)
「ま、まぁ…」
「今お仕事なにされてます?」
「え?…あ、あぁ、フリーターを…」
(出たー!職業万能薬フリーター!)
「もしよければ、お時間いただけませんか?今ドラマや映画の…」
(おいおい、新しい事務所入ったばっかりだぜ!これからって時になんだこの誘い?まぁでもタイムマシンなんていらないって言われてるからな…これはこれで事務所の掛け持ちってのも…悪くない…かも…)
「エキストラを探してるんです!!」
「エ、エキス…ト…ラ?」
…
お願い流れ星さん…
華が欲しい、華が欲しい、華が欲しい…