34回目の誕生日…な俺…。
「皆々様のお陰で無事に34回目の誕生日を迎える事が出来ました。
皆々様のご期待に沿えるよう邁進してまいりますので、どうぞご指導ご鞭撻賜りますよう宜しくお願い申し上げます…
…山本…浩…司…enterっと」
…
「…生…先生、先生!!」
「ん?あぁ、君達か…」
「あぁって…のんきな事言ってる場合じゃないですよ。さっきから何度もお呼びしているのに」
「そうですよ先生。もうすぐ発表ですよ。あぁ!またブログですか?」
「あ、あぁ、すまないすまない、昔からのクセでな、誕生日になるとつい更新してしまうんだ」
「気を付けてくださいよ、先生は日本を代表するベストセラー作家なんですから。今や先生の書く文字は例えブログの一文でも億を生み出すんですから」
「まったく…住みづらくなったよ…昔芸人をやっていた頃は何十冊ものノートにネタを書き綴ったが一銭にもならなかったんだがな…」
「私、実はファンだったんです、タイムマシーン3号さん…の…」
「僕も実は追っかけやってたんです!」
「おい、やめてくれよ君達。昔の話だ。」
「でもわからないもんですね、そんな売れない芸人が突然文壇デビュー。今や売れっ子作家で、飛ぶ鳥を落とすどころか焼いて塩で食っちゃう程の時代の寵児」
「そうそう、方やかつての相方はハナマサの代表取締役ですもんね」
「おい、その辺にしてくれよ東野くんに伊坂くん」
「あははは。あっ、奥様がいらっしゃいました」
「…あなた、そろそろ時間よ」
「あぁ、みゆき…」
「宮部家もあなたの受賞を楽しみにしてるわ」
「あぁ、行ってくる…」
…
ワー!!ワー!!カシャカシャッ、カシャ、カシャカシャ、火車、カシャカシャ…
…
「お集まりの皆様、大変長らくお待たせしました。それでは2013年度、芥川ナオキ賞の発表です…」
…
「2013年、芥川ナオキ賞は…」
…
フー…
…
「山本浩司著…」
「山本、事務所やめるってよ」
「に決定いたしました!!」
「わーーーー!!!!」
「わーーーー!!!!」
「やーまーもと!!!」
「やーまーもと!!!」
…
この作品はやがて五教科全ての教科書に載り、聖書を上回る発行部数を記録し、居酒屋のトイレにある親父の小言さえ、これに変わった…そうな…
…
…みたいな34歳の誕生日を迎えるのが夢でした…
なのに…
今年もまたこれと…
応援してくれたみなさんと、両親と、自分の頑張りで、ここまで来られました。
これからも35歳まで応援よろしくお願いします。
初代 芥川ナオキ賞作家
山本浩司
皆々様のご期待に沿えるよう邁進してまいりますので、どうぞご指導ご鞭撻賜りますよう宜しくお願い申し上げます…
…山本…浩…司…enterっと」
…
「…生…先生、先生!!」
「ん?あぁ、君達か…」
「あぁって…のんきな事言ってる場合じゃないですよ。さっきから何度もお呼びしているのに」
「そうですよ先生。もうすぐ発表ですよ。あぁ!またブログですか?」
「あ、あぁ、すまないすまない、昔からのクセでな、誕生日になるとつい更新してしまうんだ」
「気を付けてくださいよ、先生は日本を代表するベストセラー作家なんですから。今や先生の書く文字は例えブログの一文でも億を生み出すんですから」
「まったく…住みづらくなったよ…昔芸人をやっていた頃は何十冊ものノートにネタを書き綴ったが一銭にもならなかったんだがな…」
「私、実はファンだったんです、タイムマシーン3号さん…の…」
「僕も実は追っかけやってたんです!」
「おい、やめてくれよ君達。昔の話だ。」
「でもわからないもんですね、そんな売れない芸人が突然文壇デビュー。今や売れっ子作家で、飛ぶ鳥を落とすどころか焼いて塩で食っちゃう程の時代の寵児」
「そうそう、方やかつての相方はハナマサの代表取締役ですもんね」
「おい、その辺にしてくれよ東野くんに伊坂くん」
「あははは。あっ、奥様がいらっしゃいました」
「…あなた、そろそろ時間よ」
「あぁ、みゆき…」
「宮部家もあなたの受賞を楽しみにしてるわ」
「あぁ、行ってくる…」
…
ワー!!ワー!!カシャカシャッ、カシャ、カシャカシャ、火車、カシャカシャ…
…
「お集まりの皆様、大変長らくお待たせしました。それでは2013年度、芥川ナオキ賞の発表です…」
…
「2013年、芥川ナオキ賞は…」
…
フー…
…
「山本浩司著…」
「山本、事務所やめるってよ」
「に決定いたしました!!」
「わーーーー!!!!」
「わーーーー!!!!」
「やーまーもと!!!」
「やーまーもと!!!」
…
この作品はやがて五教科全ての教科書に載り、聖書を上回る発行部数を記録し、居酒屋のトイレにある親父の小言さえ、これに変わった…そうな…
…
…みたいな34歳の誕生日を迎えるのが夢でした…
なのに…
今年もまたこれと…
応援してくれたみなさんと、両親と、自分の頑張りで、ここまで来られました。
これからも35歳まで応援よろしくお願いします。
初代 芥川ナオキ賞作家
山本浩司