準決勝後・・・な俺・・・。 | タイムマシーン3号 山本浩司オフィシャルブログ「アリス美容室」Powered by Ameba

準決勝後・・・な俺・・・。

皆さんお久しぶりです、2005年の麒麟枠です!!

これを読んでる0歳から3歳の坊や達、実はおじさんは君達が生まれる前にM-1グランプリの決勝に出ているんだよ。

四年前のあの日、宇宙で7番めに漫才が面白かったんだよ~。

はっはっはっは~!!


・・・







改めて振り返ってみると、あの年は何だかよく知らないおじさんに、見たことない車で、行った事のない街に連れて来られたような感じでした。

正直まぁとにかく何だかフワフワしてましたよ。

そりゃそうだ、だって本当のことを言うとあの頃はまだそんなに漫才ってやつを心底楽しんでやってなかった気がする。

こんな感じでいいのかなぁ・・・こんな風にすればいいのかなぁ・・・これって間違ってるのかなぁ・・・。



当然こんなんじゃあ誰だって楽しい訳がない。





次の年はまぁ荒れましたよ。


何が面白いのかよく分からなくなって、二人で真剣に話し合った結果、関が激痩せて俺が激太りするか・・・何てとこにも行き着いたりして。


二年経って、ひたすら暗中模索が続いて、M-1が正直あんまり楽しみじゃなくなってきて・・・


三年が経って、M-1にも真っ直ぐチョイ斜めくらいには向き合えるようになってきたら、ようやく少しづつ漫才が楽しくなってきて・・・


四年が経った時、自分達だけが楽しむ漫才じゃなくて、空間を共有している全ての人と一緒に楽しみたいなぁって欲みたいなものが出てきてしまったんです。


そして昨日の準決勝、久々におっぱいより気持ちいい漫才が出来ましたよ。


それでも決勝に行けてないってことは、やっぱりまだ自分達の漫才で楽しんでない人がいるのは事実だし、自分達より会場と「楽」を共有したコンビが確実に八組以上いたわけで、その人達は間違いなく今の自分たちより面白いわけで、富良野は寒いわけで・・・。







あれからたった四年しか経ってないけれど、それでも何かが少しずつ変わり始めてきていて、今は知らないおじさんにではなく自分自身で、自分の小遣いで買ったチャリンコで、懐かしいあの街にやっぱりもう一度行きたかった。


決勝メンバー発表の時、何の因果か関は東京ダイナマイトのハチミツさんの隣にいて、俺はパンクブーブーのてつおさんの隣にいた。


どんなに仲が良くても、自分以外の人だとやっぱり悔しいなぁ。


それでも仲の良い先輩達が行ってくれて本当に嬉しかったけど、おめでとうございますって言ってる自分はやっぱりかっこ悪かったなぁ・・・


やっぱり男だからかっこ悪いの嫌だなぁ・・・








去年の敗者復活戦からの帰路、たくさんの仕事帰りのサラリーマンやOLとすれ違った。

あれだけ歓喜に渦巻いた決勝の存在すらこの人達は知らないんだと思うと、少し寂しくだけなった。




いつかM-1が視聴率100%になる日が来るといいなぁ。




いつまでもM-1が続きますように・・・大井競馬場より愛を込めて・・・。