たまたま、成城学園に行く用事があって、通りかかったのが「猪股庭園」。

 

 

看板を見ると、吉田五十八の設計とあります。俄然、興味を持って、中を覗いてみました。

 

緑豊かな詫び住まいなのでしょうか?

 

 

旧猪股邸は、労務行政研究所の初代理事長だった猪股猛氏ご夫妻の邸宅として建てられたものだそうです。

吉田五十八による武家屋敷風の数寄屋造り。水路を配した回遊式の広大な日本庭園もあります。

貴重な文化財として残すために、現:一財)世田谷トラストまちづくりと保全協定地契約を結び、世田谷区に寄贈されました。

 

上の写真の奥が玄関ですが、壁沿いに廊下を行くと、次の間付きの茶室があり、離れのような感覚でした。渡り廊下部分が斜めに切られているのも面白い外観です。

 

↑茶室です。ザ・茶室です。

 

玄関から部屋に入ると、大きな居間。12畳くらいあるのでしょうか。

その窓の大きさに目が奪われます。

↓居間

 

居間の隣が、婦人室。

おしゃれな椅子に座って、のんびり窓から庭が見たいものです。

 

婦人室の隣に収納のお部屋があり、そこからも、

廊下側からも行けるのが、次の間付きの和室です。

ザ・和室です。

縁側に座ってお庭をぼんやり眺めたいものです。

 

最後に、小さな茶室(水屋付き)と書斎があります。

こちらのこじんまりとした茶室では、家族や知り合いが茶道を楽しんだのでしょうか。

 

そして、絶景は、書斎からの眺め。

書斎も8畳くらいあるのでしょうか。広いのですが、

窓と窓から見える軒下の形が美しいので、寄ってみました。

 

撮り忘れましたが、屋根の形状が美しいのです。

特に、書斎の屋根が美しい(多分他も美しいのでしょうが、ここの屋根の形状がよく見えたからだと思います)。

 

書斎と小茶室は、昭和57年に増築されたとのことです。

旧猪股邸は昭和42年に竣工しています。

 

時間があれば、庭をじっくり散策したかったです。

庭から見た住まいの佇まいも素敵だったでしょうね。