昨年12月初旬のことになりますが、

京セラ美術館の「モダン建築の京都」展を核に

会期中に特別公開される建築物などを見て回りました。

その様子をご紹介します。

 

京都市京セラ美術館の館長は建築家の青木淳さんです。

1933年にいわゆる帝冠様式を代表する建築として創建されましたが、

青木さんによってリニュアルされましたので、この建物を見るだけでも楽しいです。

 

が、今回の目玉は「モダン建築の京都」展です。

京都にある歴史ある建築物が数多く紹介されいます。写真や図面が多いのですが、

模型や家具などの展示もありました。

こちらは、 『国立京都国際会館』の模型。

たしか、「新美の巨人たち」で伊野尾くんが紹介していました。

 

でも、やっぱり「実物が見たい!」ということで、いくつか見て回りました。

初日は、「武田五一」作品を中心に回りました。

フォーチュンガーデン京都=島津製作所河原町旧本社 1927(昭和2)年

いまは結婚式やレストランの施設になっています。

こんな感じで、素敵な会場になっています。

 

次に、京都市庁本館 1927(昭和2)年・1931(昭和6)年。

左右対称の伸びやかな建物。ファサードに特徴がありますね。

中にはこんな素敵なステンドグラスもありましたよ。いいな、こんな市庁。

 

初日最後は、京都府庁旧本館 1904(明治37)年 へ。

松室重光、作庭7代目小川治兵衛です。

 

旧議場は府知事が職員に挨拶する際などに使っているそうです。

で、今回の特別公開は、旧知事室↓

格天井、重厚な廻り縁、暖炉つきです。格式を感じます。

正庁も見たかったのですが、コロナワクチン接種会場のため入れませんでした。

 

翌日は、伊藤忠太を中心に見て回りました。

まずは、長楽館=旧村井吉兵衛京都別邸 1909年、ガーディナー建築です。

昔はレディスホテルだったりしたのですが、今は高級ホテルとレストランです。

今回の特別公開は「和室」だったのですが、撮影NGでしたのでお見せできません。

 

で、長楽館の和室からも見えたのが、

大雲院祇園閣=京都大倉別邸祇園閣 1927(昭和2)年です。

伊藤忠太の独特のデザインによる外観ですね。中も不思議ワールドでした。

 

翌朝見学した

本願寺伝道院=真言信徒生命保険株式会社本館 1911(明治44)年、1958・2011年改修

も独特の外観です。

いずれも、特別公開で中に入ることができましたが、

中は撮影NGなので、お見せできるのは外観だけです。

どちらにも、伊藤忠太がデザインした摩訶不思議な動物の彫刻が見られますよ。

 

本願寺伝道院に行く途中に発見したモダン建築「富士ラビット」

やっぱり目立ちます。ただ物ではないのがすぐわかります。

 

で、ここからはおまけ情報。

 

鳩居堂が改修されてとってもおしゃれになっていました。

夜間特別公開で、東寺の紅葉ライトアップも美しかったです。

 

京都は何度も言っていて、ヴォーリス建築や無鄰菴、聴竹居などの和建築、

駒井家住宅なども見学していますが、まだまだ素敵な建物があるので、

また通いたいと思います。