ネットなどからのアクセスでいちばん多かったものが、
「点圧セラピーってどういうものですか？」
ということでしたので、
ここであらためて、今回から「点圧セラピー」が
誕生するまでの秘話を、少しお話したいと思います。
これまでの民間療法と呼ばれているものは、
ツボ治療や整体に代表されるように、
マッサージや指圧に何らかの運動法を
加えたものが大部分だったと思います。
そのため、施術が終わって
治療院のドアを一歩出たら、
また元の凝りや痛みがぶり返してきた
という話をよく耳にします。
私も、30年以上、東洋医学の治療に
携わってまいりましたが、
開業当初から患者さんの間では、
「一発で効かす凄腕の先生！」
という評判が立ちました。
その頃は、勿論、
鍼灸施術がメインでしたので、
指圧やマッサージ、整体を併せた、
いわば点圧セラピ―の前身である施術を
試す時期がなかなか訪れませんでした。
しかしある時、80歳にならんとする患者さんから、
「先生！ 先生の鍼灸施術は、
もの凄い効果があることは、
私の体がしっかりと確かめておりますので、
私自身は、たいへん満足しておりますが、
今度、私の孫娘の身体を
元気にしていただくために、
先生の元にお連れしたいと思っております。
そこで、先生の鍼灸技術は、
とても素晴らしいと思っているのですが、
何せ孫娘は、ハリと聞いただけで
注射針を想像してしまうような娘です。
それだけで卒倒しかねないものですから、
何か、ハリを使わないで、
孫娘がルンルン気分で帰れる
施術がないものでしょうか？」
つづく