では検証結果と解説を行います。
まずは<パターン1>
heel-up1 f4

このように左ひざが右脚に近づくタイプのヒールアップ
はほとんどがスウェーしていると言えるでしょう。
そして、その多くがオーバースウィングになっている事
が予測されます。
実際にやってみたところ、左肩が右脚に乗ってしまう為
ダウンスウィングでは左サイドを開いてからしかクラブ
を下ろせないため、ダフリが出てしまう確率が高くなる
事が考えられます。

heel-up1 f6
身体が開いて右肩が突っ込んでしまう・・・。

heel-up1 f8
なんとかボールにフェースを合わせるので精一杯。

heel-up1 f9
と思ったらトップしてしまいました・・・。

<ヒールアップする事についての利点>

右への体重移動を覚えるための練習法としては?
左ひざが右に入るタイプのヒールアップでは、極端に
左肩が下がる事でダウンスウィングにおいて、身体を起こ
そうという反射が働いて、インパクトで上体が伸びてしま
ったり、極端なアウトサイドインのカット軌道になってし
まうことも考えられる動きであると思います。
ですから、このヒールアップのパターンを新たに取り入れ
る利点はまったくないといって良いでしょう!!

現在、ヒールアップしてしまっている人はどうしたら?
ダウンスウィングのきっかけの為にヒールアップを使って
いる場合でも、左ひざが右ひざに近づくパターンのヒール
アップは修正したほうが良いのではないか?と考えます。
ですが、パターン2のただ単にかかとが若干上がるくらい
のヒールアップでしたら、現在打てているのであれば慌て
て修正する必要はないかと思います。

ですが、ヒールアップ自体は斜面でのショットにおいて適
応力が下がってしまうという事はありますね。


次回はパターン2について解説します。