こんにちは!山崎光春です。
 


SpaceXが運営する低軌道衛星ブロードバンド「Starlink」は、スマートフォンとの直接通信サービス「Direct to Cell」の実現に向けて大きく前進した。5月22日、SpaceXはX(旧Twitter)に動画を投稿し、Starlinkを介してビデオ通話に成功したことを明らかにした。[5]

動画では、解像度は粗いものの、Starlink経由でビデオ通話が確立していることが確認できる。注目すべきは、この試験で未改造の市販スマートフォンが使用されたことだ。[5] Direct to Cellは、特別な端末を必要とせず、既存のスマートフォンで利用可能となる。

Starlinkは、すでにDirect to Cell対応の衛星を複数打ち上げており、2024年後半の商用サービス開始を目指している。[1][2] 日本ではKDDI、米国ではT-Mobileがサービスを提供する予定だ。[1][2] 当初はSMSなどのテキストメッセージに限定されるが、将来的には通話やデータ通信にも対応する見込みだ。[5]

さらに、SpaceXのイーロン・マスクCEOは、Direct to Cellの試験で下り17Mbpsの高速通信を達成したことを明かした。[4] この速度であれば、一定の動画視聴も可能となる。ただし、Direct to Cellは地上のセルラー網の代替を目的とするものではなく、人口希薄地域や被災地域への通信手段の提供が主な目的となる。[5]

Direct to Cellの実現により、従来の携帯電話網がカバーできない場所でも、スマートフォンを使った通信が可能になる。SpaceXとパートナー通信会社は、この新サービスを通じて、世界中の"デッドゾーン"をなくすことを目指している。[3]

Citations:
[1] https://www.teslarati.com/starlink-regulatory-clearance-international-cellular-service-trials/
[2] https://newsroom.kddi.com/english/news/detail/kddi_pr-1074.html
[3] https://www.youtube.com/watch?v=R1HdEaGOpvA
[4] https://www.notebookcheck.net/Starlink-quadruples-promised-direct-to-cell-download-speed-in-data-transfer-tests.809660.0.html
[5] https://www.cnet.com/tech/spacex-and-t-mobiles-starlink-based-satellite-cell-coverage-moves-one-step-closer/