こんにちは!山崎光春です。

## 販売スタッフに聞きたいのに聞けない状況を打開

リアル店舗の特徴は、販売スタッフが対面で接客にあたり、お客の質問に答え、商品の説明や提案を行うことである。しかし、店舗の販売スタッフ数は有限であり、来店客全員に対応することは物理的に不可能だ。一方で、お客も肝心の販売スタッフが忙しそうだったり、近くにいなかったりで、質問したいのに聞けなかったという経験は誰しも少なからずあるだろう。売り場に商品を買いたい人と売りたい人がいるにも関わらず、双方の接触がなかったために結果的に販売機会ロスとなるケースは多分にある。[1][2][3][4][5]

このような状況を改善すべく、ハイセンスが導入を決めたのが生成AIによるAI接客アドバイザーだ。導入の狙いは、「分からない用語があるので確認したい」「忙しそうだけど話を聞きたい」などのお客のニーズと、「接客が長引いてアプローチができない」「ハイセンスのこの機能は何だっけ?」などの販売サイドのニーズの双方に対応することだ。また、ハイセンスの調べによると、同社の販売シェアはオンラインで約30%だが、オフラインでは約12%と差がある。今回のAI接客アドバイザー導入は、オフラインでのシェアアップを図るという目的もある。[1][3][4]

## 質問にはAIアバターがテキストと音声で回答

AI接客アドバイザーはOpenAIのChatGPTを活用して、ハイセンスが独自にカスタマイズしたサービス。ハイセンスの商品情報やテレビ関連の機能や用語などの膨大なデータを学習しており、ハイセンスのテレビやテレビの専門用語に関する質問、ハイセンス商品のシリーズ比較などに回答する。[1][3][4]

質問は音声でもテキストでも可能で、家電量販店の一部店舗ではテレビ売り場に専用のタブレットを設置し、その場でAIアバターがテキストまたは音声で回答する。専用のタブレットがない店舗には、商品と並べてスタンドPOPを配置し、そこに記されたQRコードをスマホで読み込むことで、どこにいても自身のスマホを使ってサービスが受けられる。[1][2][5]

ただし、自身のスマホを活用する場合、Androidはテキストと音声の双方に対応しているが、iOSではテキストチャットのみの対応。利用において注意すべき点は、売価に関することや他社との比較には対応していないということだ。[1][5]

Citations:
[1] https://news.yahoo.co.jp/articles/4f26ac184c6fbe2a1687cf93f09845ba5aae9c5b
[2] https://www.atpress.ne.jp/news/394699
[3] https://www.phileweb.com/news/d-av/202405/17/60373.html
[4] https://www.newsweekjapan.jp/press-release/2024/05/aiai-17.php
[5] https://it.f-frontier.com/2024/05/17/284673/