こんにちは!山崎光春です。

## セキュリティ対策の強化

マイナンバーカード(マイナカード)の機能をスマホに搭載する際の情報セキュリティについて、情報セキュリティ大学院大学の大塚玲教授に聞いた。個人情報にアクセスするには電子証明書が必要で、個人情報は暗号化されているため、スマホに搭載しても安全性は高い。

スマホを紛失した場合は、利用停止の連絡をすればリモートで個人情報へのアクセスを停止できる。機種変更時も、リモートで旧端末から個人情報を削除し、新端末に再登録が可能だ。

## 犯罪抑止力の向上

従来のカード方式では、紛失や盗難時に持ち主がコントロールできなかった。しかし、スマホなら利用停止の連絡で情報漏れを回避でき、「むしろ犯罪者が個人情報に手を出せず、安全性を感じられるようになるのではないでしょうか」と大塚教授は指摘する。

スマホへの搭載が実現すれば、個人情報を機器で読み取る方式が普及すると考えられる。これにより、カードを持ち歩く必要がなくなり、紛失リスクが低減される。

## 課題と対策

一方で、個人情報保護委員会によると、2022年度にマイナンバー法違反またはそのおそれのある事案が171件報告されている。地方公共団体から1件、事業者から35件の報告があったが、マイナンバーの悪用事例はなかった。

スマホへの搭載に伴うセキュリティ強化策として、生体認証の設定や、電子証明書の利用申請が必要になる見通しだ。政府は、個人情報の適切な管理と、国民の安心感醸成に努める必要がある。