身の回りで起きている天災と思われる事故が、実は「酸性雨」の影響で引き起こされているのではないかと思われるものをいくつか取りあげてみます。皆さんは、酸性雨という言葉を聞いたことがありますか?

 

酸性雨が実のなる木を枯らしている現実、酸性雨の説明はこちら⇒☆


                         

こんにちは!群馬の花咲爺さんこと川嵜(かわさき)です。

日々、弱ってゆく樹々を元気にしてゆく活動を続け現在、83歳です。

樹の再生、森の再生に興味のある方に自分の経験が役立つことを祈ってブログを書いています。

よろしくお願いいたします。

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松枯れ、ナラ枯れは止められる!!

 

「沈黙の春」の著者 レーチェル・カーソンはその著書の中で、次の言葉を残しています。

 

「毒のある化学薬品をいたるところにまかなければならない、などという人たちの言葉に耳を貸してはいけない。目を見開き、どういう『別の道』があるのか、探さなければならない」

 

 この言葉「松枯れ、ナラ枯れ等に始まる森林破壊が止まらないのは、林野一家と呼べる林野庁を頂点とした、都道府県の林業関係者、森林組合を現場とする林業行政とそれを支える大学と、国・都道府県林業試験場の学者・研究者からなる林家村がデータを捏造して法律を制定し、引き起こした環境破壊の結果である。」と花咲爺さんは考えています。

 

長年、効果のない対策ばかりの行政・・・

・某女史が全国で喧伝する「マツ枯れの防止効果があると称する栄養剤や土壌改良資材の売り込みに対しては、無闇に受け入れない姿勢が肝要である。

 

・有効な技術に関しては専門機関が把握しているので、事前に相談していただきたい。

 

・非専門家による推奨に対しては、科学的観点で説明を行う。

 

・地域の活動では、林床の地かきや炭入れのような、マツ枯れ防止に役立たない作業に熱意を示されることが多い。マツ林の管理を委託する場合に、実施団体に対する専門知識の指導は必須である。」

 

なんて酷いことを言うのか~花爺さんはため息がでます。(以下の記事)

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 専門家といわれる某女子は、「有効な技術は専門機関が把握しているとか、科学的観点で説明するとか、専門知識の指導は必須とか」と述べている。科学的観点とは、科学的に証明されたことを言うのである。科学的に証明された技術で行っているにも関わらず、何故松枯れ、ナラ枯れが全国で蔓延し、何故現在に至っても止められないのか。

 

 科学と言えば、全国民が納得するぞと、思いあがった論理を持て遊ばないで頂きたい。この某女子の石が流れて木の葉が沈むような、根も葉も無い、何んの根拠もない論理は既に破綻していることを、国民は一日も早く、風にそよぐ葦から脱却して頂きたい。

 

なぜ、某女子、「栄養剤や土壌改良資材、炭入れのような、マツ枯れ防止に役立たない作業」と、あらゆる論文、講演会等で、このような作業に敵愾心を以って説明を行っている。何のためなのか。

 

実際に山の樹を再生している人の意見に耳を傾けてもらいたいですね。

 

敵愾心を持つ根拠は何かを考えてみます

 

 松枯れが始まった1960年代、松枯れ対策として,農水省・林野庁は、1977年に「松くい虫防除特別措置法」を第80回国会の衆議院農林水産委員会に提案した。この法律はマツ枯れの激害地が工業地帯周辺に集中していることから、大気汚染=酸性雨説 でないかとの多くの世論を否定し、1971年に国立林業試験場の九州支場においての発見された「マツノザイセンチュウ」によるものとして、数年の試験的期間を経て、捏造したデータに基づき成立させた法律であります。(詳細は)

 

この捏造した経緯を、松本文雄著「松枯れ白書」で次のように記している。

 国会審議データについては、特別措置法が成立してから5カ月後に明らかになったことであるが、この法律の根幹のデータであった農薬空中散布効果データが捏造・改ざんされていたことである。この時点で何故執行停止しなかったのか、この捏造・改ざんの事実が判明した衆議院農林水産委員会で馬場昇委員の追及に対して、単なる間違いであったと鈴木善幸農林水産大臣は答弁して、ただの陳謝のみで終わっている。

 

 そして、敵愾心を助長されているのは、「1971年に「虫因説」を公認した林野庁は、すべての林業試験場に対して、松枯れと大気汚染に関する研究の中止を命令した。林試からの報告は絶え、公害と同じく、以後は住民運動と幾人かの勇気ある学者が真実を訴えるだけになった。」と松枯れ農薬空散反対広島県民会議の「松からの警告で記している。

 

 この敵愾心を燃やす理由には、林野庁の補助金、交付金、研究費補助制度にあるのである。大気汚染の研究の中止を命令した林野庁は、当然に大気汚染の研究には補助金、研究費は出せない。この結果、林野庁の下部機関や天下り機関、地方自治体や補助金に群がる研究者は、大気汚染説に基づく有意な「炭入れ」等を、「マツ枯れの防止効果があると称する栄養剤や土壌改良資材の売り込み」や「炭入れのような、マツ枯れ防止に役立たない作業」と喧伝しなければ、研究費が支給されない結果を招いているのである。

 

環境省は一貫して酸性雨の影響を認めていない

 このために、環境省も「ヨーロッパ並みの酸性雨が降っているにも拘らず」日本ではその被害は特定されていないなどと「大気汚染=酸性雨」を否定し、「虫因説」を擁護する立場を一貫して取っている。

 

花咲爺さんは「別の道」を探し当てました

 

松枯れ、ナラ枯れを止める方法はこうだ!!

炭入れで成功した事例を紹介します。(写真は筆者撮影)

事例 1  群馬大学工学部構内

             

               衰弱し枯死寸前の松 2011.01.18

            

               元気に再生した松 2011.09.11

事例 2  花咲爺さんの自宅のマツ(樹齢50年)

            

               2011年5月 衰弱し、枯死寸前のマツの状態

            

                籾殻炭を周辺に炭入れ 2011.5.10 

            

                          2011.09 見事に復活したマツ

            

                2023年9月 炭入れ後12年、益々元気に! 

 

マツやナラ等多くの樹木が衰弱し、枯死に至る原因は、1960年代に始まった石炭・石油等の大量使用による燃料革命から発生した、大気汚染物質である硫黄酸化物や窒素酸化物が、「酸性雨」となり大地に降り注ぎ、その結果であると筆者は考えております。

 

樹木を衰弱させ、枯死させるのは「酸性雨」です!!

      「酸性雨」の発生原因と日本国土の酸性度(気象庁提供)

   酸性雨

 綾里・南鳥島降水pH経年変化

 酸性雨とは、水素イオン濃度がph5.6以下のことをいいます。この気象庁のデータでお分かりのことと思いますが、ph4.5~4.8の強酸性の降水が降っているのです。海上に浮かぶ南鳥島でも急激に酸性度が増しています。 

 

 この降水により酸性化した土壌の酸性度を中和し、樹木の栄養を回復させるのが「炭や酵素資材」なのです。樹木を燃焼させて作った「炭」は当然に天然資源ですから、天然になかった殺虫剤や化学肥料と違い、何ら自然界に弊害を及ぼすことはありません。

 

酸性化した土壌を再生することができる

          「炭」は次ような特徴があります。

1.現在の降水のphは4.5~4.8の強酸性の「酸性雨」です。そしてこの結果土壌のph

  も概ねそのような数値に近く酸性化しています。

2.酸性になった土壌は、土壌中に含まれ樹木の栄養剤のアルカリ物質であるカルシ

  ュウムやマグネシウム等を溶脱してしまい、樹木は貧栄養状態になり、樹勢が弱

  まります。 

3.大地の酸性化は、土壌内で樹木と共生する小動物から菌類までも減少・殺し、人

  間や樹木に有害なアルミニウムを溶出させ、成長阻害を引き起こし正常な生育を

  妨げると言われているのです。

4.炭は土壌はの酸性度を中和します。炭のphは7~9です。ですから土壌のphの改

  善に効果を発揮します。

5.炭は3%のミネラルを含んでいます。このミネラルが樹木の栄養剤となり、樹木

  の樹勢の回復に貢献できます。

6.炭は多孔質です。この空隙に樹木に必要な酸素、水を保有し、共生する微生物等

  に棲み家を与えれことができます。(1gの炭の表面積は200平方メートル程あ

  ります。)

7.炭は遠赤外線を発生させるので、炭を土中に埋めることにより、土の温度を上げ

  ることができる。(融雪剤に利用されています)

 

                参考図書:岸本定吉監修「炭の神秘」DHC発行

 

 

 

                 実例1の全体図

       

 

 

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このブログをお読みになって、自宅のや周囲の樹の根腐れや、自宅の植木の状態が心配な方はコメント欄で質問をお受けしています。樹の復活が間に合う状態と 手遅れの場合も想定されますので気になる方はお早目にどうぞご連絡ください。

 

 

野生動物の出没原因は「花咲爺さんのブログ」の別のブログ

   「聞こえますか、クマたちの悲鳴が!!」をご覧下さい