身の回りで起きている天災と思われる事故が、実は大気汚染からくる「酸性雨」の影響で引き起こされているのではないかと思われるものをいくつか取りあげてみます。皆さんは、酸性雨という言葉を聞いたことがありますか?

 

酸性雨が実のなる木を枯らしている現実、酸性雨の説明はこちら⇒☆

 

いつまで続く「松枯れ」ぞ!!

           

              長野県松本市の松枯れ現場 2023.7 筆者撮影

花咲爺さんの経験から 

 花咲爺さんは、長野県を旅した時に長野県道の両側や上信越道に醜いほどに大量のアカマツが枯れているのを目にしました。私の住む群馬県でも1960年代に赤城山の南面の松が大量に枯れたと記憶しております。その当時は、東京湾の工業地帯からの大気汚染が原因ではないかと言われておりました。

 そして、長野県の松本市の四賀地域で、航空機による薬剤散布の実施の可否が市民を巻き込んで、何年にも亘り議論されていることを最近知りました。

 その原因と対策について、ネットで調べて見ますと、カミキリムシが若枝をかじると、そこからマツノザイセンチュウと言う1㎜に満たない虫が樹体内に入り、その年の秋に、松が枯れるという学説が全国的に説明され、多くの自治体がその学説に基づき市民に説明し対策を行っているということでした。

 

 花咲爺さんは、幼少の頃、松の若枝を折るとそこから脂が噴き出し、手に着くと、それを取り除くに大変苦労をしたことを何度も経験しています。そこで、花咲爺さんは、幼少の頃に経験したあの松脂に、その1㎜に満たない虫が入れるのかを確かめました。自宅の松にドリルで穴を開け、そこから出てくる脂に、付近の虫を付けて見ました。即、虫は脂に絡まれ、動きを止め、絶命しました。

 

 また、我が家の庭で、燃やして残った炭や灰を、野菜畑に撒くと美味しいものができると言うことを両親から聞かされていました。そこで、花咲爺さんは、まず、枯れかかった自宅の松に炭を5月に入れてみました。そしたら、その年の9月には、若枝が繁茂する程に元気に蘇りました。

 

 現在、国中で行われている「薬剤の空中散布」は、カミキリムシが松の若枝を後食すると、そこからマツノザイセンチュウと言う1㎜に満たない虫が、樹体内に入り樹脂道を通って下部に下り、その秋に松が枯れてしまうので、媒介するマツノマダラカミキリを殺虫剤を空中から散布して殺すという「法律」で決まってる方法です。

 

 最も分かりやすく薬剤散布の有効性を説明されている黒田慶子さんの虫が松を枯らすという学説をネットで発見しましたので転載し紹介します。


黒田慶子さんとは

  黒田慶子さんの専門は森林病理学、樹木組織学。マツ材線虫病(マツ枯れ)、ナラ枯れなど、樹木の萎凋病の発病メカニズムを研究する一方で、予防医学の観点から森林の健康維持に取り組んでいます。2010年11月まで(独)森林総合研究所の関

 西支所地域研究監として、近畿中国地域の森林保全の推進を担当。同年12月から神戸大学に移り、現在 神戸大学大学院農学研究科 森林資源学研究室 教授と言う大変な経歴をお持ちのお方でした。

 

黒田慶子さんの学説

マツ樹幹内で起きていること:線虫が感染するとなぜ枯れるのか」で次のように述べております。

 

  線虫は、若い枝の傷(マツノマダラカミキリの噛み傷)からマツの組織に侵入し、樹脂道の中を通って樹幹の本体の方に移動します。線虫の長さは 1mm程度で、移動しながらマツの生きている細胞の内容物を吸い取り、養分とします。マツの2〜3年生程度までの若枝は、木部(材)の外側には皮層と表皮があり、内樹皮(二次師部)は少しかありません(黒田 1999)。枝が太くなるにつれて皮層は剥がれ落ち、外樹皮・内樹皮と木部という構造になります。枝の皮層の中の線虫は水平樹脂道を通って木部に移動し、それから幹の中を移動することになります。この点について理解を深めるには、樹木の組織学の知識が必要になります。(以下略)

  

花咲爺さんの経験と研究から! 

 「線虫は、若い枝の傷(マツノマダラカミキリの噛み傷)からマツの組織に侵入し、樹脂道の中を通って樹幹の本体の方に移動します。」と述べています。

 

  この説明には 花咲爺さんの経験と実験からすると大変不思議な理論です。健康なマツは自己防衛機能として松脂を備えております。外敵から食害を受けると、松脂(樹脂)を樹体から染み出して、外敵を補足することは既に述べました。

 

  まず、マツノマダラカミキリが若枝を後食した時点で、1㎜に満たない線虫は樹脂に補足され、樹脂道に入ることなどあり得ないことと思っています。黒田慶子さんのこの指摘は、全くエビデンスのないものと考えますが如何でしょうか。

 

是非とも公開の場で証明することを願う次第です。  

         

上の写真は筆者自宅のマツ(健全の松)の若枝から湧出する大量な松脂です。

下の写真は健全な松から湧出した松脂に補足された1㎝程の虫が映っている写真です。

 

 この、虫が松を枯らす原因(「虫因説という」)の学説の根拠は、1977年(昭和52年)の第80回国会で議決された「松くい虫防除特別措置法」と分かりました。

 読者の皆様も、是非花咲爺さんはの別のブログ(会議事録ですので長文ですが)でお読みいただければと思います。

 

 黒田慶子さんの「マツ樹幹内で起きていること:線虫が感染するとなぜ枯れるのか」の全文はネットで調べられます。

 

最後に! 

 花咲爺さんは、全国で発生している「松枯れ」に始まり、多くの樹種が枯れるか、弱り始めている原因は、化石エネルギーを燃焼することから発生する、大気汚染物質である硫黄硫黄酸化物や窒素酸化物等が「酸性雨」となり降り注ぎ、その結果土壌が酸性化し、樹木と共生する微生物等を死滅させつつあるのが原因ではないかと考えております。(枯れて伐採された木の年輪の変化を見れば確認できることです)

 

まず土壌を調べて、樹木が成長しやすい土壌改良をしてゆくことが何より樹の生命力を高めて復活させる方法だと考えています。

 

花咲爺さんの、経験により土壌改良をしてゆくことで復活してゆく樹と、間に合わない樹もあります。早くの対策が必要と考えます。

 

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 このブログをお読みになって、松枯れ、ナラ枯れ等、樹木の集団・個体の枯損でお困りの地方自治体の担当者の方々、自然保護団体の方々、個人の方等からのコメントも受け付けております。共に「効果のある樹の再生」について歩みましょう。