今日は私がハロの曲の中で1番切ない曲だと思ってるかつハロの曲で3番めに好きな香水(メロン記念日)について書こうと思います。
この曲は2002年の発売で、赤いフリージアの1枚前のシングルです。これだけ発売から年月が経った曲ですが、カバーが多くされていてハロヲタでこの曲を知らない方のほうが少ないですよね。一番最近だと、juice=juiceがFirst Squeeze!にカバーを収録しており、ライブでもよく披露しています。また、亀井新垣田中嗣永矢島もハロカバ!においてソロ歌唱でカバーをしており、ライブだけなら福田花音やアンジュルム2期が夏祭りで、2007年のハロコンでは石川・新垣・亀井・道重、プラチナ9DISCOでは久住・ジュンジュンで披露されています。
この曲が好きと公言している芸能人も多く、48の指原莉乃や梅田彩佳もTwitterで香水について言及しています。
数あるハロの曲の中でもこれだけカバーされて、支持を集めている楽曲は少ないと思いますが、その魅力はどこにあるのでしょうか?それはやはりこの曲最大のテーマである“報われない恋のやりきれない切なさ”だと思います。メロディもそうですが、胸を締め付けられるほどに、これでもかというまでに、切ない歌詞だと思います。1度、できれば音源つきで歌詞を読んでみてください⬇
抱きしめられた その次の朝 思う
「片思いだとわかってるのに でも会ってしまう」と
それでもいつの日にか
幸せな日が来たり
あなたが私を頼りにしたり
そんな日が来ると思ったり
電話が来るの100万日とか待ってる感じ
振られるのが怖いから
何も聞けなかった
車の中はいつも香水のいい香りね
私のじゃない いい匂いがするけど
でも嫌い
抱きしめられた最初の朝はなぜか
嬉しかったわ何も知らずに幸せ感じてた
愛ではないと割と早めに気がついた
振られるのがなぜ怖い? ただの片思い
車の中は今日も他の誰かの香水
キスはしないわ些細な抵抗です
ここじゃ嫌
Oh Baby 車の中の Night&Day
Wa Wa Wa 悔しくて泣いたんじゃないのさ つまり ルール無し なんてだらしない女 On&On&On, Come On Up, Here We Go
ママゴトみたいじゃOh My God, Yeah
私を見つけてIn The House
Ah Ah Baby, Yeah, Ah, Yeah
車の中はいつも香水のいい香りね
私のじゃない いい匂いがするけど
でも嫌い
車の中は今日も他の誰かの香水
キスはしないわ 些細な抵抗です
ここじゃ嫌
今回は歌詞を研究したい、解釈について論じたいとかじゃなくて私が個人的にここが好きみたいな話がしたいです。
この歌詞の主人公は終始すごく自嘲的なんですよね。愚かだと浅はかだと自覚しているのに、鏡花水月のような儚い幸せを求めたり期待を抱いたりしてる感じがします。
状況としては、
好きな人がいて、なんだかんだで仲良くなったけど、付き合うとかじゃなくて、名前をつけられない恋人とは違うあまり良いとはいえない関係に陥ってしまった。最初は気づけてなかったけど、この人が自分のことを好きになってくれることはありえないし、そもそも他にも女がいる。だから、片思いの事実は曲がらないし、事実上失恋してるも同然。でも、どうしても離れられなくてずっと会ってしまうし関係を断ち切れない。だめだとはわかってるからやめたいんだけど、会いたいからやめられない二律背反のような感情を抱いてる。
みたいな感じだと私は思ってます。
抱きしめられた その次の朝 思う
「片思いだとわかってるのに でも会ってしまう」と
⏩やっぱり罪悪感というか自分に対する嫌悪感を感じます
それでもいつの日にか
幸せな日が来たり
あなたが私を頼りにしたり
そんな日が来ると思ったり
⏩こんな日は来ないと頭ではわかってるのに心のどこか片隅で幸せになることを追い求めている
電話が来るの100万日とか待ってる感じ
⏩この“電話”は、電話で話したいから待ってるとかじゃなくて、会う約束を取り付ける電話だと思ってます。自分からは会いたいなんて言えないんだと思います。
「彼が会いたいと言ってくるから私は会っている」という体にしたいんだと思います。これは①彼が自分に会いたいという気持ちを持ってることへの満足感安心感②自分からはまり込んでいってるわけではないという最後の砦 の効果(?)があるように思います。
振られるのが怖いから何も聞けなかった
⏩「私以外にも女の子いるでしょ?いつも香水の匂いするもん」「私ってあなたにとって何?」とか核心をつくようなことは聞けないんでしょうね。それだけ2人の関係は脆いものなんでしょう。
車の中はいつも香水のいい香りね
私のじゃない いい匂いがするけど
でも嫌い
⏩(それはそう)としか言いようがないですが、ここで私が引っかかるのが“いい”香り“いい”匂いという、憎むべき香水の匂いをプラスの形容詞で表現している点です。きっと主人公は、彼のことも、彼の他の女のことも憎んでないんですよね多分。こんな男に引っかかる私バカだなあぐらいの気持ちでいるし、そもそも付き合ってるわけじゃないので、他の女を憎んだり責めれるような立場じゃないってことを十分すぎるほどに理解してるんだと思います。
抱きしめられた最初の朝はなぜか
嬉しかったわ何も知らずに幸せ感じてた
⏩ここ死ぬ程しんどいです。最初から遊びでお互い割り切ってるとか、最初から向こうがあそびだったと理解してたなら、ああそうですかご勝手に、で終わるんですけど、 主人公は最初は本気で付き合えるかな?彼も私のこと好きかな?とか思ってたんでしょうね。で、後後香水やらなんやらで色々気づくという。
愛ではないと割と早めに気がついた
振られるのがなぜ怖い? ただの片思い
⏩ここ!ここ!ここ!私が一番好きなとこ!!愛ではないと割と早めに気がついた研究会!!!ここに最大級の皮肉と自嘲があるんです!!!
まあ割と早めに向こうの気持ちに気づいたし、傷は浅く済んだな~不幸中の幸いかな~(笑)振られるのが逆になんで怖いの?笑 ただの片思いなのにね(笑)(片思いとわかってる→そもそも万年失恋状態なので、振られるという概念が存在せずそれに恐怖を抱くことがそもそもおかしい)
こんな感じの自嘲的感情を感じます。自分に色々言い聞かせてるんですね~😢
車の中は今日も他の誰かの香水
キスはしないわ些細な抵抗です
ここじゃ嫌
⏩これも(それはそう)ですね。キスしたりするときは私だけのもの!って思ってるし思いたいし信じたい(♪信じるの今は私だけのものよ/情熱のキスを一つ/娘。)的感情で。だから、嫌でも他の女の存在を感じる香水の匂いがプンプン充満している車の中ではそんなことしたくないし、まあ些細すぎだし彼には伝わらないレベルの抵抗というか軽い反抗をしたいのでしょう。
Oh Baby 車の中の Night&Day
Wa Wa Wa 悔しくて泣いたんじゃないのさ つまり ルール無し なんてだらしない女 On&On&On, Come On Up, Here We Go
ママゴトみたいじゃOh My God, Yeah
私を見つけてIn The House
Ah Ah Baby, Yeah, Ah, Yeah
⏩ここまで、私の解釈である(簡潔にいうと)チャラ男に会い続けてる女みたいな話で進めてきましたが、“彼の浮気に気づいてるけど振られたくないから責められない女説”でもこれ別に意味通るんですよね。
ですが、このラップ歌詞にでてくる“ルール無し なんてだらしない女”って部分で、私は自分のこの解釈だなってなりました。ぶっちゃけこんな状況に陥ってる女ってかなり女としてだらしないですよね。だから、この解釈だと思ってます。
車の中はいつも香水のいい香りね
私のじゃない いい匂いがするけど
でも嫌い
⏩(それはそう)&さっきと一緒
車の中は今日も他の誰かの香水
キスはしないわ 些細な抵抗です
ここじゃ嫌
⏩(それはそう)&さっきと一緒
以上でーす
香水ほんとに好きなんですよ!これ以上なんていえばいいかわかんないですけど、ほんとに好きなんですよ!切ない!!!!救いたい!!問題が根深すぎる(T_T)!!!!!!でもこの子自身は救って欲しいとか思ってないかも?これがこの子の幸せ
の形なのかも??それって本心なん??(T_T)って色々考えます(T_T)
いろんな人が歌ってますが、私は本家のメロンかガキさんが歌ってるのが好きですね。juiceもよく聞きますが。
でも実際現場で聞いたのは1回だけなんですね~。juiceの去年の年末の大阪Museの公演です。10月のホールでなんでやんなかったんでしょうね~。次のホールでやってくれたらいいんですけど。
最後は話がそれたんですけど、何が言いたいかっていうと、香水めっちゃ好き歌詞最高つんく♂最高ってことです。
これ勘違いされたくないんですけど、共感とか自己投影とかしてないししたいと思ってないし、こんな状況に陥ったことないのでそもそもできないしって感じなんですけど、でも、歌詞に寄り添って聞くことで追体験的に感情を動かされる曲ですよね。“自己投影”“共感”と“追体験的に感情を動かされる”ってだいぶ違いますよね。私がだいたい、これがいい!って言ったる曲はこういう曲です。漫画や小説を読んだりドラマを見て心を動かされるのと同じ感覚です。そういう聞き方ができる曲が最近あんまりないですけど、また出会えたらいいなーと思います
完