こんにちは。
「ITコンシェルジュ」こと、
UTソリューションズ 吉川です。

 

このブログが公開されるのは、

2022年10月31日 8時です。

 

2021年7月31日より毎日投稿を続けて

458日になりました。

 

このブログは今日で中止となります。

後日Steupした形を考えています。

 

つたないブログでしたが、

お読みいただいた方には

心より感謝申し上げます。

 

ありがとうございました。

 

 

最後の話は、TKC 「経営者の四季」2022年8月号より

マーケティングの解説をご紹介します。

 

静岡県立大学 経営情報学部 

教授 岩崎邦彦氏からの解説です。

 

日本の企業数の99.7%が

中小企業あるいは小規模事業者です。

 

日本経済が元気になるためには、

こうした小さな企業が元気になる必要があります。

 

中小企業は、小規模であることを嘆くのではなく、

「小規模の強み」を活かす

という発想が欠かせません。

 

◆「小さいことは、いいことだ」

昭和の高度経済成長期、あるテレビCMで使われた

「大きいことは、いいことだ」

というキャッチフレーズが流行しました。

 

しかし、昨今の大規模小売店の不振からも

示唆されるように、規模の大きさは

「強さ」を意味しない時代がきています。

 

経済の成熟化、需要の多様化といった時代の流れは、

経営資源に乏しい小さな企業にとっても

逆風のように思えますが、

実は「追い風」となり得ます。

 

21世紀は、

「小さいことは、いいことだ」の時代なのです。

 

とはいえ、景況調査などを見ると、

多くの小規模企業が「不振」と回答しています。

 

追い風が吹いているにもかかわらず、

元気がないのはなぜでしょうか。

 

その要因の1つとして、

小規模企業の多くが、時代の追い風を

活かしきれていないという現実があります。

 

ここで、海に浮かぶ「小さなヨット」を

イメージしてみましょう。

 

いくら追い風が吹いていても、

帆を上げなければ前には進めません。

 

小さな企業も同様です。

単に、小規模であればよいということではありません。

 

時代の追い風を受け止めるためには、

適切に帆を上げることが不可欠なのです。

 

では、小さな企業が「適切に帆を上げる」ためには、

何をすべきでしょうか。

 

◆大は小を兼ねない

 

 

全国の消費者1000人に、

空欄に自由に言葉を入れてもらった結果が表1です。

 

 

圧倒的に多くの人が挙げた言葉は、「個性」でした。

さらに、「独自性」「専門性」「こだわり」といった

類似の意味を持つ単語を挙げる消費者も多くいました。

 

一方、消費者は「大きな店の強み」をどのように

認識しているのでしょうか。

 

表2を見ると、大きな店の強みは、

「品揃えの豊富さ」・「総合性」・「価格の安さ」に

集約されることがわかります。

 

ここで注目すべきは、

小さな企業の強みとして挙げられた単語と、

大きな企業の強みとして出てきた単語が、

全く異なるということです。

 

つまり、

小さな企業とは、決して大きな企業の

「小型版」ではないということです。

 

小さな企業には、小さな企業のマーケティングがあり、

大きな企業と競争するのではなく、

「土俵を変える」という考え方が大切なのです。

 

◆「専門性」「個性」では小さな企業が優位に

 

・時代のトレンドは、「全国」から「地域」へ、

・「総合」から「専門」へ、

・「画一性」から「個性」へ、

・「量」から「質」へ、

・「無難」から「本物」へ、

・「効率性」から「感性」へ

向かっています(図1)。

 

・「地域密着」 ・「専門性の勝負」 ・「質の追求」

・「個性化」 ・「本物追求」 ・「感性追求」

においては、大きな企業よりも、

小さな企業が優位になり得ます。

 

このような時代のトレンドをとらえ、

例えば、地域密着の経営を実践すること、

あるいは専門性や質を高め

自社製品を個性的にすることが、

「追い風に帆を上げる」ことになるのです。

 

 

◆小が大を超えるための「A・B・C」の力

 

もう少し具体的に考えてみましょう。

消費者アンケートのデータを統計的に分析したところ、

小さな企業が時代の追い風を受け止めるためには

「3つの力」が必要になることがわかりました。

 

第1は「ほんもの力」です。

小さな企業が顧客を引きつけるためには、

ほんもの力、すなわち個性、こだわり、専門性から

生み出されるカを高めることが必要です。

 

第2は「きずな力」です。

顧客や地元との絆を太くすることによって、

地域に貢献し、優良顧客に

繰り返し買ってもらうことが大切です。

 

第3は「コミュニケーション力」です。

特に消費者とコミュニケーションをする力が重要で、

八イテク化が進めば進むほど反作用の力が生まれ、

ハイタッチ(人との触れ合い)の価値が高まります。

 

 

「ほんもの (Authenticity)」

「きずな (Bond)」

「コミュニケーション (Communication)」

という3つの力の英語の頭文字は、A・B・Cです。

 

小規模を「チカラ」に変えるためには、

「A・B・C」の3つの力が柱になるということです。(図2)

 

A・B・Cの三要素の力を高めるとともに、

要素間の相乗効果を生み出すことができれば、

小さな企業は、時代の「追い風」を受け止めることが

できるはずです。

 

 

小規模を逆手にとって、

メリットに変えることができた企業は、

簡単には競争の波にのまれることはありません。

 

21世紀は、小規模が武器になる時代なのです。

 

参考文献:岩崎邦彦「小が大を超えるマーケティングの法則」ほか

出典 TKC 経営者の四季 2022年7月号 (埼玉県蓮田市 宇津木税理士事務所)より

 

 

 

1:本物の力

2:地域密着型のきずな

3:顧客とのコミュニケーション力

 

※中小企業、さらには零細企業に、

この3つのどこまで期待できるでしょうか?

 

もし、足りていないところがあると感じたのなら、

今からでもこつこつ努力は始めることが

最も重要ではないか。・・・そう思います。

 

「Never Late Too」  

(遅すぎるということはない)

 

私のもっとも好きな言葉の1つです。

 

 

弊社は、システム開発事業を行っています。

食品メーカー、建設会社、葬儀社などの

業務管理システムがメインです。

 

開発ソフトはFileMakerを採用することで、

高品質・迅速納期・良心的価格

を実現できました。

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今日も最後までお読みいただきまして

ありがとうございました。

 

今まで、ありがとうございました。