こんにちは。

「ITコンシェルジュ」こと、

UTソリューションズ 吉川です。

 

ヤマハの中田卓也社長は、

音楽や楽器のことを「人間必需品」と呼ぶ。

 

生活に不可欠なわけではないが、

心豊かな暮らしには必要だと考えるからだ。

 

※また私は、ネットワーク環境において、

どこよりもヤマハのルーターが好きです。

自社でも使っているし、お客様へも

システムと同時に販売もしています。

 

 

◆開発棟に集う楽器好き 感性の交流

<ヤマハは世界最大の総合楽器メーカー。

ピアノなどの楽器のほか、音響機器なども

手がける>

 

 生活必需品は常に一定のニーズが

見込めますが、楽器は違います。

ある程度、行き渡れば、頭打ちになると

言われていました。

 

 実際には、新興国で経済成長に伴い

楽器の購入が増えており

先進国でも変わらぬ需要があります。

 

 

人にはより人間らしく生きたい、

人生を豊かにしたい

という思いがあるからです。

 

「演奏を楽しみたい」といった目的を

持って購入される方が

ほとんどです。

 

それだけに、楽しさ、おもしろさ、

格好良さといった価値を

提供できなければ買ってもらえない。

 

機能や安さを追求すればいいわけではなく、

感性の勝負になります。

 

 当社は音楽、楽器好きの集まりで、

感性を大事にする風土が根付いています。

 

技術者が分野を超えて交流し、

刺激しあう必要があり、

本社敷地内の開発棟が

その舞台になっています。

 

 楽器の需要を増やすには、

音楽ファンのすそ野を広げる取り組みも

欠かせません。

 

価格を抑え、演奏しやすくした

初心者向けの製品を充実させています。

 

高い技術力を生かし、

コンパクトなボディーでも

本格的な音を出せるようにしています。

 

 また、ヤマハ音楽教室はもとより、

新興国では学校で楽器に親しんでもらう

活動を続けています。

 

昨年までの3年間で129万人の生徒に

実施しており、

これからの3年間では延べ230万人を

目標にします。

 

◆音ズレ抑え「遠距離合奏」コロナ下提供

 

 遠く離れた仲間とアンサンブルを

楽しみたいという声に応え、2年前から

「シンクルーム」という

無料のリモート合奏サービスを提供

しています。

 

独自技術で通信時の音の遅れを

最小限にとどめており、

利用者がそれぞれパソコンやスマートフォンに

ソフトをダウンロードし、

楽器やマイクをつないで

演奏すると、音が一つに重なります。

 

まだ完成には至っていませんでした。

それでも世に出したのは、

コロナ禍で1か所に集まっての演奏が

難しくなったからです。

 

多少の不具合はあっても早く使ってもらい、

改良を重ねればいいとの思いでした。

 

※システム開発では、「アジャイル開発」

という考え方が主流になりつつあります。

事細かな仕様書がなく、

常に社会の変化に柔軟に対応して

開発を変化させるやり方です。

 

 バンドの練習やオンラインレッスンなど、

シンクルームの使い方は様々です。

 

いずれは事業化するつもりですが、

まずはユーザーを増やしたい。

 

 コロナ禍で大きく伸びたのは

遠隔会議用のスピーカーフォンです。

 

周囲の雑音を極力拾わず、

人の声がよく聞こえるという特長があります。

 

距離にかかわらず、快適で自然な演奏や

コミュニケーションができる技術は、

これからも必要とされるでしょう。

 

社会の変化をチャンスだと捉えています。

 

◆凝りすぎず 商品開発は「捨てる勇気」

 

幼いころのオルガンに始まり、

やがてはバンドを組んでギターを弾き、

大学ではシンセサイザーに夢中になりました。

 

音楽はずっと身近にあり、

ヤマハを志望したのは自然な流れでした。

 

 商品開発では多くの経験をしました。

 

うまくいったのは、シーケンサーです。

データを入力するだけで

手軽に作曲や演奏が楽しめる機器で、

既存のものは大きくて

持ち運びができません。

 

※YOASOBIで有名になった

「VOCALOID」の先駆けですね。

 

不要な機能を省き、

コンパクトなサイズにして

発売したところ、大ヒットしました。

 

大事なのは、実際に使われている

シーンを明確にイメージできる

かどうか。

 

作り手の思いやこだわりを

押し出し過ぎると、

なかなかうまくいきません。

 

 

 もう一つ学んだのは、捨てる勇気です。

 

商品開発では

不必要な部分を削れば、

絶対に譲れないところに

力を集中できる

 

経営にも通じます。

 

<2013年6月、社長に就任。

その2か月後、大胆な組織変更に踏み切った>

 

 従来は、製造、開発、営業の機能がある

縦割りの組織でした。

これでは、ヤマハの持ち味である

総合力を生かせません。

 

多様な社員が意見を交わすことで、

個性的で魅力のある製品が生まれると考え、

 

社長に就いた翌月、

「来月から機能別の組織に変更する」

と宣言しました。

 

 現場は大反対です。

「そんな短期間でできるわけがありません」と。

 

でも、私は譲りませんでした。

はっきりゴールを決めたら、

まずはポンと形を作ってしまう。

 

時間をかけてはダメで、

不具合が生じたら、

改良していけばいいのです。

 

※今の時代は、この考え方が非常に重要です。

 

 リーダーとして大事にしてきたのは、

「社員をその気にさせる」こと。

 

カギを握るのは目標設定で、

なぜ、何のためにやるのかを

明確にし、

 

実現までの道筋も示して

納得してもらう必要があります。

 

 私はとにかくポジティブ思考を心掛けます。

前向きに考えれば、きっといい発想が

生まれます。


音楽ってやっぱり素晴らしい。

 

 

弊社は、システム開発事業を行っています。

食品メーカー、建設会社、葬儀社

などの業務管理システム開発が得意です。

 

開発ソフトはFileMakerを採用することで、

高品質・迅速納期・良心的価格を

実現できました。

https://www.ut-s.net/filemaker

 

 

今日も最後までお読みいただきまして

ありがとうございました。