こんにちは。
「ITコンシェルジュ」こと、
UTソリューションズ 吉川です。

 

昨日は、今話題のワークマンについてご紹介しました。

 

アマゾンにも負けない仕組みを作ったと言い切ります。その立役者が、土屋専務です。

今日はその後半部分の話です。

一般消費者向けの「WORKMAN Plus」をヒットさせ、作業服の地味なイメージを塗り替えた。

 

 

◆「ない」と思われたところに、第2のブルーオーシャン市場を創出 ・・・昨日からの続き

 

<ブルーオーシャン戦略: 従来存在しなかったまったく新しい市場を生み出すことで、新領域に事業を展開していく戦略です。これにより、他社と競合することなく事業を展開することが可能になります>

 

 WORKMAN Plusは、アウトドア専門の店舗だ。ただし、販売している商品はWORKMANと変わらない。同じ商品を、職人・プロ向けのWORKMANと一般消費者向けのWORKMAN Plusで販売しているのである。

 

「従来のWORKMANは、徹底したローコストオペレーションが特徴でした。このため、商品をマネキンに着せたり、スポットライトを当てたりすることはありませんでした。全身を見られる鏡さえなかったのです。

一方、WORKMAN Plusでは、一般の方に製品の魅力を伝えるため、見せ方にさまざまな工夫を凝らしました」(土屋氏)

 

◆すべての打ち手の基盤となったデータ活用の取り組み

 新しいブルーオーシャン市場の創出、客層の拡大、既存のアパレル企業がマネできない製品開発、アマゾンにも負けないECの仕組み……などなど。これらの取り組みを根幹で支えているのが「データ活用」だ。

 

 じつは、ワークマンのデータ活用の取り組みは、土屋氏がCIOとして入った2012年から始まっている。2012年8月にはデータ活用研修を開始し、データ分析チームが設立された。

 

2013年にはベンダーへの自動発注システムが稼働を開始し、2014年にはデータ分析のためのビジネス・インテリジェンス(BI)システムも動き始めている。

 

 また、2014年に策定した「中期業態変革ビジョン」では、

「データ経営で新業態へ」

をうたい、データ活用力を幹部登用への条件とした。

 

「それには、企業の文化を変えることも必要でした。改革マインドとデータ活用力の両方がなければ幹部にはしないという方針を打ち出し、出世のモノサシを変えました。

ただし、それには痛みを伴いますので、同時に5年間で全社員の年収を100万円ベースアップすることを約束し、言葉通り実現させました」(土屋氏)

 

※専務という役職ではありますが、事実上の社長(またオーナー)ですね。ここまで土屋専務のやりたいようにさせている取締役社長 小濱氏も度量がひろいですね。

 

揺るがない事業があってこそだが5年以上の歳月をかけ、企業文化を醸成し、従業員のスキルを高め、「全社でデータ経営が機能する体制」を構築したのである。

 

 

◆ユニクロもザ・ノース・フェイスも見ていない、見ているのは「データ」だけ

 ブルーオーシャン市場の特徴は、競合を気にしなくていいことだ。ただし、唯一、気にするものがある。それが「データ」だ。

 

土屋氏も「ユニクロも見ていませんし、ザ・ノース・フェイスが何をしても気になりません。ただし、自社データだけは徹底して見ています」という。

 

「データは毎日見ています。しかも、分析チームはロジスティクス、商品部、営業に3つあり、それぞれが別々にデータを分析します。一部署だけだと間違う可能性があるからです。

 

我々が1つの商品を5年間、継続販売することができるのは、1年目は少なめに作って売り切り、2年目以降は毎年、改良を加えて±15%の精度で需給予測をして生産するからです。

したがって、数字で議論することが非常に重要になるのです」(土屋氏)

 

 ブルーオーシャン市場を創出したワークマンの強みは、「時間」に縛られないことだろう。実際同社には、「競合よりも早く」「スピードが重要」といった文化はない。

土屋氏も、プロジェクトリーダーには「時間はかかってもいい。ただし、確実にやってほしい」と伝えるという。

 

 

 そして、同社が、じっくりと時間をかけて作り上げてきた仕組みの1つが

「アンバサダーマーケティング」だ。

次回は、同社のマーケティング戦略を軸に、その成長の秘密に迫る。

 

 

※ここまで「データ」にこだわるなら、次の一手は「AI」ではないでしょうか?!

果たして、土屋専務から「AI」という単語はでてくるでしょうか?

 

※は吉川のコメントです。

 

 

 

弊社は、システム開発事業を行っています。

システム会社の人間なのに、お客訪問では水道工事屋の作業員みたいなかっこうで出向きます。

 

背広は確かにビジネスマンのスーツですが、私にとっては第2のスーツがワークマン作業服です。

ほんとにワークマンが好きなんだな~と思っています。

 

 

 

今日も最後までお読みいただきまして

ありがとうございました。