明けましておめでとうございます。
「ITコンシェルジュ」こと、
UTソリューションズ 吉川です。

 

本年もITの関すること、経営に関することについて、お話ししていきます。

「価値ある情報を持ち、知恵を絞り、IT技術で未来を創る」

弊社の行動規範です。気持ちを新たに頑張っていきたいと思います。

 

今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

元旦の本日も

「知らないと後で困るIT用語と経営言葉」

のお話しをしたいと思います。

2021年12月28日投稿から続けていますが、まだまだ知っておいてほしいことがあります。

 

企業が、膨大な量のデータを管理するには

「データベース管理ソフト」が必要となります。


そのデータベースを管理する開発が伴うわけですが、最近では世界的に

「ノーコード・ローコード開発」がメリットがあると注目を浴びています。

 

数ある管理ソフトの中でもClaris社が提供するITの専門知識がなくても操作がしやすい「FileMaker(ファイルメーカー)」をご存知でしょうか。

 

(1)FileMakerPro(ファイルメーカーPro) ・・・ ローコード開発

私は、FileMakerを使いだしたのが、Ver4の時です。1999年ころからです。

当時は、カード型データベースとか言われていました。そのころから少しずつバージョンアップしていき、RDB(リレーショナルデータベース)へと発展していきました。


ServerOSにはFileMakerServerをセット、

各パソコンにはFileMakerProをセットし、

ネットワーク環境でも使えるようになりました。

 

弊社(株)UTソリューションズは「FileMaker」専門の開発会社です。

今はClaris社のFileMakerと言っています(旧FileMaker社)。Appleの100%子会社です。

それもあって、iOS(iPhone、iPad)が出始めると、「FileMakerGo」というアプリも登場しました。


「FileMakerGo」にてパソコンと同じようにデータベースを閲覧、検索、入力や訂正ができるのです。

 

Wi-Fiという無線通信が発達し、たくさんの場所でも使えるようになると、ますます利用頻度が上がりました。


FileMakerデータベースとiOSとの相性はバツグンです。

iPhoneやiPadから会社のServerのデータベースが使えるというのは、画期的だと思っています。

 

今では、ゼロックス、キャノンマーケティングジャパン、HONDA、TBS、NHK、サンリオなどなど、大手企業でも基幹システムや、サブシステムとしてもFileMakerは利用されています。

 

◆なぜ、これほどにも発展を遂げているか?

「ローコード開発」が可能なためです。と言っても言い過ぎではないと思います。

 

「現場主導であらゆる課題を素早く解決。

 小さく生んで大きく育てるアジャイル開発で、変化への対応を」

~Clarisプラットフォームは、ビジネスを成功に導くローコード開発ラットフォームです~

 

<Claris社Webサイトより参照

 https://www.claris.com/ja/apps/low-code/?utm_source=yahoo&utm_campaign=lowcode-pillar>

 

「アジャイル開発」については、後日しっかりとご説明します。対義語:「ウォーターフォール開発」


最後まで完全な仕様書を持たず、開発途中でも、仕様を修正して事情に沿った開発をする手法の事です。


昨今は、世の中の変化がとても激しいですよね。そうした中、業務の変化、担当者の考え方の変化なども多々あります。

当初に取り決めた(1年前とか)要件定義を変えざるを得ないケースが度々発生しています。

 

またこんな言い方もできます。

「ローコード開発により、素早く簡単にカスタムAPPを作成して、固有のビジネズ課題を解決できます」

 

最近では世界的に

「ノーコード・ローコード開発」がメリットがあると言われています。

もう少し広くお話を進めていきます。

 

(2)ノーコード・ローコード開発

2018年頃から、新しい開発手法として急速に注目を集めているのが「ノーコード開発」「ローコード開発」です。


ノーコード開発はソースコードを全く書かずにアプリケーションを開発する手法であり、ローコード開発は少ないソースコードでアプリケーションを開発する手法を指します。

 

COBOL、C/C++、Java、SQLなどの通常のプログラミング言語は、利用するまでにプログラミングの基礎やITシステムの仕組みを学習する必要があります。

 

 一方、「ノーコード/ローコード開発」では、グラフィカル・ユーザー・インタフェース(GUI)を操作してアプリケーションを開発できます。


このため、技術的なハードルが低くなり、誰でも簡単にアプリケーションを開発できます(図1)。


 ITエンジニアなどのIT専門家がソースコードを書くアプリケーション開発(スクラッチ開発)は、ノーコード/ローコード開発との対比で「プロコード」と呼ぶこともあります。

 

ソースコードを書くプログラミングの工程を省力化できることから、

・現場部門で業務に携わっている従業員や、

・プログラミングはできないがITシステムをカスタマイズしたい情報システム部員

にも使えるのが利点です。

 

 

(3)ローコード

◆メリット

①開発期間や開発費用を大幅に削減しやすい

「データを保管する機能」や「チャット機能」など、アプリやWebサイトに応じて搭載されている機能はさまざまです。

 

ローコードでは、こういったいわゆるテンプレート的な要素・機能をGUI上からスピーディーに追加できます。


要はテンプレート的な部分はGUIから追加をする分、開発期間や費用を削減しやすいのです。

 

②エンジニアのスキルに関わらずシステム開発がしやすい

ローコードは、スキル面で開発のハードルを大きく下げてくれるのが特徴です。

 

ローコードを使えば、エンジニアのスキルにかかわらずシステム開発が可能です。

 

工夫すれば、プログラムをほとんど知らないユーザーでもシステム開発を実行できるでしょう。

開発の柔軟性を上げてくれるのがローコード開発なのです。

 

③システムの完成後に機能の拡張や改修をしやすい

いったんシステムを開発した後に、「動作スピードをより高速にしたい」「特定の機能を追加または削除したい」といった希望が出てくる場合があります。

 

ローコードの場合、「コードを直接記述できる」というある程度の自由性も手伝い、機能の拡張や改修もしやすくなっています。

 

「他システムと連携して機能拡張を行う」「プログラミングの構造を組み合わせて複雑な処理を行えるようにする」といった作業も可能です。

     

 

◆ローコード開発のデメリット

①プラットフォームに対応してない操作は行えない

ローコードは残念ながらGUIに操作を依存するので、プラットフォーム側で対応していない操作が行えません。

 

「大幅にソースコードを追加しないとシステムを開発できない」といったケースが発生した場合は、ローコードは開発に向いていないでしょう。

 

②システムの設計や工数計算に関する知識が必要となる

ソースコードをほとんど書かずに開発ができる一方、ローコード開発はシステムの設計部分に関する知識が欠かせません。

 

例えば、自社で業務システムをローコードで開発する場合「どんなシステムが必要なのか」は、企業側で考える必要があります。

 

これに加えて、開発の工数計算についても知識が必要です。

工数計算を疎かにした結果、開発スケジュールが大きくズレてしまう可能性も少なくありません。

 

③システムがブラックボックス化しやすい

ローコードでは直感的に操作してソースコードを追加できる分、ユーザー側からはどんなコードが動いているのか直接見るのが難しい部分があります。

 

このため管理を間違えると中身がブラックボックス化してしまい、「指定の担当者しか使えなくなる」「思わぬ誤動作を引き起こす」といったトラブルが発生する可能性があります。

 

「管理担当者をしっかり決める」「設計方法をメンバー間で都度共有する」といった対策で、ブラックボックス化を防ぎましょう。

 

 

先に挙げたメリットとデメリットをまとめて考えると、以下のような案件にローコード開発は向いていると言えます。

 

1)開発コストや期間を抑えたい案件

2)スキルの高いエンジニアリソースを用意するのが難しい案件

3)外注に頼らず自社である程度機能性の高いシステムを開発したい案件

 

◆ノーコードとローコードの違い

 

 

◆ローコード開発の将来性は?

現代社会はITやインターネットの発達により、流動性が高くなっています。

 

一方で企業が提供している商品・サービスが陳腐化するケースも多く、システム開発にスピード性が求められているのがポイントです。

 

対してローコードはフルスクラッチ的に直接コードを打ちながら、基本はGUIベースで直感的にプログラムの追加、削除、編集などを行えるようになっています。

 

開発のスピード性ではプログラムを直打ちするのが基本のフルスクラッチより早く、カスタマイズ性もノーコードと比較するとバランスよく取り入れられているのがポイントです。

 

今までシステム外注を依頼していたクライアント側が、ローコードで開発作業を直接行う場面は増えていくでしょう。

 

例えば、

ノーコード:小規模なシステムや機能が絞られているシステム


ローコード:中規模なシステムやカスタマイズも必要なシステム


フルスクラッチ:大規模なシステムやカスタマイズが多数必要なシステム

 

ローコードが新たなシステム開発手法の1つとして確立されていくわけです。

 

今後はニーズに合わせてWebサイト制作に特化、ECサイト制作に特化といった、さまざまなコンセプトのローコードツールが増えていくと考えられます。

 

システム開発を行っている企業には、ローコードベースでアプリやソフトウェアの開発を発注できる企業も存在します。

 

弊社 (株)UTソリューションズ もその一つです。

弊社は「FileMaker」を使って、さまざまな企業の基幹システムを開発しています。

 

 

 

 

発注の際は費用が発生しますが、「開発期間やコストを抑えた上で開発を依頼したい」と思う場合はローコードを得意とする企業に発注してみるのも手です。

 

フルスクラッチでの開発が難しい場合は、ローコード開発の検討をしてみては如何でしょうか。

 

 

 

 

今日も最後までお読みいただきまして

ありがとうございました。