こんにちは。
「ITコンシェルジュ」こと、
UTソリューションズ 吉川です。

 

今日は、「知らないと後で困るIT用語と経営言葉・・・③」です。

 

昨日の話は、IT用語で今、一番に旬な用語と言えば、

DX・・・デジタル・トランスフォーメーション の話でした。

自社の現在の状況を踏まえ、段階を踏んでステップアップを図りましょう。

1)デジタイゼーションを実現していきましょう。

2)次に、デジタライゼーションを実現していきましょう。

3)最後にデジタル・トランスフォーメーション」 です。

 

 

今日は、そのDXに関連するITツールとして、

(1)    RPA(ロボティック プロセス オートメーション)

24時間365日、パソコン上の定型業務を処理してくれるロボット。

「働き方改革」や「業務改善」、「生産性向上」、「DXなどに関するキーワードで注目を集めており、社内の業務効率化や社外対応の自動化のために導入を検討している企業も多いでしょう。

 

 

一言でいうと、「人間の代わりに業務をこなしてくれる自動化ツール」

 

・決まった手順の定型業務

・繰り返しおこなうルーティンワーク

などの自動化が得意で、主にPC上でおこなう事務作業の分野で導入が進んでいます。

 

◆RPAの活用例

・交通費精算、請求書データの入力、問い合わせ内容の転記

・ターゲットリスト作成、SFA入力、広告レポート作成

・顧客データ収集、在庫状況の確認、商品情報の更新

・新入社員・新規職者のアカウント登録

・伝票入力、支払対応の実行、反社チェック など

 

RPAの導入数は、年々増加しています。「年商50億円以上の国内企業1,021社」のRPA利用動向の調査結果によると、

2019年11月時点で「全体の導入率」は38%(大手企業に絞ると51%)

2018年6月の「全体の導入率」は22%で、約1年半で16%も成長しています。

 

このようにRPAの導入が加速している理由

①人手不足の改善

②働き方改革の実現

③競争力の強化

 

 

◆DXに役立つRPAの3つの特徴とは

 

【RPAの特徴①】システム構築が不要・簡単作成

RPAはシステムの構築が不要で、一からプログラミングをする必要がありません。

チャートやステップを用いることで、ユーザー自身で簡単にロボットの作成・修正ができます。

 

【RPAの特徴②】幅広い対応が可能

Webサイトやシステムなど、ツールをまたがった業務にRPAは幅広く対応可能です。

 

例えば、WebブラウザとExcelを連携できるので、

①SFAに入力されたデータをロボットが取得

②Excelに最新のデータを記載

といった動きが可能です。

 

これまで手作業でやる場合は、

①SFAにログイン

②必要なデータをコピー

③Excelを開く

④出力したい特定セルをクリック&ペースト

という操作が必要でした。

 

RPAの特徴③】24時間365日稼働

RPAは人間と違い、24時間365日稼働できます。

 

そのため、

・毎日決まった時間にデータを取りにいく

・夜遅い時間でも正確に決められたタスクを実行する

などのような対応が可能です。

 

また、発注の処理や広告レポートの数値取得など、手作業で毎日おこなうには大変な業務を、時間や曜日にとらわれずに遂行できます。

 

 

BizteX社Webサイト参照   https://service.biztex.co.jp/knowledge/1583/

 

 

 

(2)    ビッグデータ

「ビッグデータ」という言葉をよく耳にするようになりました。

ビッグデータの重要性だったり、ビッグデータで世界が変わる、と言った

なんだかちょっと大げさ話だったりと。

 

◆そもそも「ビッグデータ」って何?

「ビッグデータ」というと、つい大量のデータのことを思い浮かべてしまいますが、

それだけを意味しているわけではありません。

 

実はビッグデータは、

・データの量(Volume)、

・データの種類(Variety)、

・データの発生頻度・更新頻度(Velocity)

の3つのVからなり、いずれも重要な要素です。

 

 

今までは管理しきれないため見過ごされてきたそのようなデータ群を記録・保管して即座に解析することで、ビジネスや社会に有用な知見を得たり、これまでにないような新たな仕組みやシステムを産み出す可能性が高まるとされている。

 

◆今度はビッグデータの分析方法を見ていきましょう。

例えば、あなたが新しいビールを売り出したいと考えたとします。

 

あなたが(1)特約店別の出荷情報と(2)今年は晴れる日が多いかどうか、のビッグデータを持っている場合、

(1)から「地域別の売上」を把握することができますが、(2)から「その地域の天気は悪い日が多い」ということがわかる場合は、天気の悪そうなエリアを避けたマーケティング戦略を練ることができます。

 

(1)と(2)の「ビッグデータ」を使って「ではどこで売れるのか」というビジネス拡大の課題のヒントを得ることができるのです。

 

どこで売れるのかが分かれば、そこに広告費を集中投下するというマーケティングの意思決定をすることができ、その分得られる利益も変わってきます。

 

 

◆「ビッグデータ」の活用例

 

1)防犯カメラ

防犯カメラは膨大なビッグデータを集める手段として注目されています。かつては映像を記録するだけのものでしたが、現在では「手に取ってすぐ棚に戻したもの」「かごに入れたけれど棚に戻したもの」など、購入に至らなかった商品のデータ分析に使われています。

 

これらのデータは、顧客の行動データを解析することでさらなるマーケティングに役立てることが可能になるのです。

 

2)Nシステム

Nシステムは「自動車ナンバー自動読取装置」のこと。これは警察が設置した監視システムであり、走行中の車のナンバーをすべて読み取ります。

このシステムは犯罪捜査だけではなく、渋滞の予測やドライバーへの警告などにも利用されています。

 

3)ICチップ付きの交通カード

駅の改札で使う交通カード(SuicaやPASMOなど)。このカードは利用客が電車に乗る際の支払いだけではなく、これらのカードを使って買い物をすると、「誰が」「何を」「何回買った」のかが自動的にビッグデータとして蓄積されていきます

 

 

◆AIとビッグデータ

IBMが開発したAI(「コグニティブ(認知型)・コンピューター」と紹介されることもあります)である「ワトソン」

アメリカのクイズ番組で賞金100万ドルを獲得したことで有名です。

 

この「ワトソン」の機能とビッグデータ」を組み合わせた使い方が始まっています。

例えば、アメリカとタイの医療機関では、医療の現場に「ワトソン」を導入。

 

がん治療のガイドラインや医学文献の抄録、図書館の公開データなど分析し、

「この症状ならこの診断になる」とか「この治療をしたらどうか」など、

医師の判断をサポートしています。

 

このほか、資産運用や人材育成支援などにも「ワトソン」は使われています。

 

 

 

今日も最後までお読みいただきまして

ありがとうございました。