今回の安曇野行きでは天候に恵まれ多くの雪形が見られました。
雪形とは情報の少なかった昔、田植えや種まきなど農事に利用されていました。
年によって寒暖の差があり、しかし山肌に現れる雪形は農事の適期を知らせてくれていました。
それ故「農暦」と言われています。
また山の名も多くはこの雪形より付けられました。
島田娘(しまだむすめ) 5月3日
木曽駒宝剣岳から、南に少し低く離れて島田頭(しまだあたま)と呼ぶ峰がある。
この山名は東向き斜面に島田娘の雪形が現れることからきている。
名古屋から松本に向かう中央道の左側駒ヶ岳SAのほんの少し手前、千畳敷カールが望めるところで
撮った写真である。
この雪形がらわれる頃は伊那谷の春たけなわの4月末ぐらいから。
爺ヶ岳の種まきじいさん 5月4日
写真は左側が爺ヶ岳、右は鹿島槍ヶ岳
現れる場所は爺ヶ岳の主峰近くの南斜面で、形からおじいさんの姿は想像できないが、
黒く表れた山肌をそのように見立てたもの。
大町付近から広く見られます。