息子が闘病していた一年間、つまり、中1のほぼ一年間、
自分が(私が)中1の時にどんなふうに生きていただろうかと、
思い出していた。
私は地元の公立中学だったけど、学区の一番はしっこだったため、通学がキツくていつも文句ばっかり言いながら通った通学路。
友達関係が面白くなくて学校行きたくないめんどくさいダルいと言いながら過ごしたあの校舎。
何かと理由をつけてサボった部活。
定期テストが憂鬱でイライラしながら向かった勉強机。
成績が下がり親から怒られ、塾にも怒られ嫌気がさして八つ当たりしまくったあの部屋の壁。
中1の時流行った曲、1996年..
今思えばたくさん良い曲があったな…
レンタル屋で借りてたくさん聴いたなぁ。
ルーズソックス流行ったなぁ
スカート短くして生活指導の先生に目をつけられたなぁ。
大人になってからはダラダラ過ごしてしまった青春期を、ああすればよかった、こうすればよかった、とか反省や後悔をしたけど、
息子はそんな青春さえ奪われてしまったんだ。
いま、学校に復学して息子が言う。
「ママ、クラスに暴れん坊の問題児がいるんだけどさ、そんな奴さえ羨ましく思うんだ。でもそんな奴さえ愛おしいとさえ思う時があるんだ。」
「今さ、コロナで弁当の時間は黙食だけど、教室でみんなで食べれるのも嬉しいんだ。」
「体育の授業さ、自分の番が来るまで友達とふざけて先生に怒られるのも、嬉しくて笑っちゃったんだ。」
毎日いつも報告してくれます。
病気になって良かったとは絶対に思えませんし、苦しんだことも絶対忘れられません。
苦しみは消えません。
でもこの子の笑顔は絶対守りたい。
明日、来月、一年後、その先何が待っているかなんて分かりません。
私も、
一緒に些細な事を共によろ喜び合えるように、寄り添っていきたい。
そう思います。