無事に?国境を通過するも、まだまだ難題は残っていた。
タンザニアの最終目的地はキリマンジャロ登山の起点となるMOSHI(モシ)という街。
ザンビアとの国境TUNDUMA(トゥンドゥーマ)からの直行バスを探すもそんなバスは存在せず。
確かにキリマンジャロはケニアとの国境辺りにあり、タンザニアをほぼ横断する1000km近くあるのでないのも当然か。
そんな訳で前回投稿のぼったくり仲介屋に相談すると、
「キリマンジャロ行きのバスなら途中のMBEYA(ムベア)まで行けばあるハズだ。」
とのこと。
とりあえず移動しないと話にならないので、まずはそこまで行ってみることに。
ちょうど自分がムベア行きバスの最後の一席に座れたので、すぐに出発することになった。
アフリカあるあるですが、バスは満席になるまで発車しないのでこれは運が良かった♪
途中、車窓を眺めていると中国語の書かれた工場がチラホラ。
隣に座ってたおそらく地元民に中国人多いのか聞いてみたら、
「めちゃめちゃ多いよ!最近特に。」
だそうです。
さすがチャイニーズ、ほんとどこにでも居てる。
アジアの味付けが懐かしくなる時は、中華料理がどこでもあって重宝するんで助かるんだけどね。
結局アフリカで中華食べる機会はなかったけど...
そして目的地、ムベアのバスターミナルに到着。
そして無一文。。
おまけにモシ行きのバスがいつ出るかも分からず。。。
まずは情報収集!
安全ベストを着たターミナルの係員らしきオトコに尋ねる。
「換金したいんだけどどこで出来る?」
「近くにはないから俺がバイクで連れて行ってやる。」
んー、なんとなくイヤな感じ。
「モシ行きのバスはいつでる?」
「今日はない。明日は便があるハズだ。」
ということは宿泊か、
まぁここまで丸一日かかってるし、この辺で一泊してもいいか。
てなことでオトコのバイクで換金へ、
イヤな感じだけど贅沢は言えないのでなされるがまま。
で、換金所ではおもしろいことが。
1ユーロよりも1ドルの方が換金率が良い。
「なんで1ユーロの方が1ドルよりも価値が低いんだ?」
「アフリカではドルが多く流通してるから、ユーロよりも価値があるんだ。」
なるほど。
そういう世界もあるのね。勉強なるわ。
そういえばアルゼンチン居た時も政情不安定で、正規レートよりも闇両替の方がはるかにレートが高かった。
みんな自分でお金の価値を判断してるってことは、日本に居る我々よりも経済に敏感なんやなぁ、、
と変なところで感心。
換金も無事に終え、バスターミナルに戻ると、
「バイクの運賃払え」と。
まぁ当然だわなと思い言われた1000シリングを払うため、10000シリングを渡す。
おつりが返ってこない。
「いやいや、俺10000シリング払ったよね?おつり返せ!」
「1000シリングしかもらってないよ。」
.......でた、悪質ぼったくり。
不覚やった、
換金である程度は小銭にするなんて、バックパッカーでなくても基本中の基本やのに大きいお金にしか換金してなかった。
盛大もめていると野次馬が増えはじめる。
どうしたのかと聞かれたので、
「こいつが俺の金を盗んだ。」というと、
「そんなことはしてない!」とシラを切る。
みんなこいつの味方か、と思ってたら、
「そりゃアカンやろ、金ちゃんと返せ。」
と取巻きのタンザニア人たち。
いい奴も居る!ブラボータンザニア♪
そしてついにおつりが、
5000シリング...
いやいや4000足りてないから!
「これで手を打て。」
アホか!
「あと4000払わんかい!」
と言っても完全無視。
仕方なく勉強代と思い諦めた。
ところが思わぬところで起死回生のチャンスがやってくる。
明日と言われていたモシ行きのバスが間もなくやってくるとのこと。
どんな運行管理なのかと思ったが、行けるとこまで移動したかったの乗車決定。
結局間もなくやってくるといわれたバスは2時間後だったが、意気揚々と乗り込む。
そして金は払わない♪
そう俺からおつりをネコババしたやつは、俺からチケット代を回収しなければならなかったのだ。
「乗車代6000シリング払え!」
「さっきお前に金払っただろ?それを返さなければ払わない。」
「じゃあ降りろ。」
「絶対に降りない、降ろしてみろよ。」
そんなやり取りを5分ほど続けていると、相手が根負け。
「4000シリング返すんで、6000シリング払って下さい。」
「よかろう」
今後日本人がカモにされない為に一矢報いておきました。
まぁ差額の2000シリング払えば良かったんだろうけど、それじゃ反省しないだろうからね。
アジア人なめんなよ。
という訳で、
無事に翌朝5時、モシ到着予定のバスに乗込み2日連続ノンストップ移動が確定したのでした。
キリマンジャロへの道は遠い。
つづく