ファミリーで登る山日記 のち日々雑感

ファミリーで登る山日記 のち日々雑感

1995年に夫と2人で始めた山登り。
2年半の北海道在住をはさみ、2001年にはキリマンジャロに登りました。息子が生まれてからは、3人で八ヶ岳やアルプス、残雪期の山歩きなどを楽しみました。
息子が家を出た今は、日々のことをいろいろ書いています。

この前、電車の中で読んでいた本が、こちらの本。

 

道尾秀介「N」

 

6つの短編が収められていて、読む順番は、自分が

好きに決めていいという、異色の小説です。

 

それぞれのお話の冒頭だけを最初に読んで、好きな順に

読んでいくという手法が、単行本で発刊された時から、

気になっていました。

 

6つの物語をあらゆる順番で組み合わせて読めると

仮定すると、その組み合わせ方は720通り。

最初に自分が読むのは、その中のたった1つです。

 

そう考えると、何だかドキドキしました。

素直にこれっと最初に思ったものがあった一方、

あえて避けたお話から読もうかな、と考えたり。

いろいろ悩みました。

 

でも結局、直感に従いました。

1つ読んでからは、意外と迷うことなく、次々と

決めていけました。

読み終えて、大満足。

 

今はこの順番以外にはないでしょう、という程に

思っているのですが、少し時間が経った時に、

自分がどんな順番で読み進めるのか、それが早くも

ちょっと気になってもいます。