ZIPANG展@大阪高島屋 | お地蔵さんもアートも好き

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招待券をいただいて、行ってきました。
9月9日

大阪高島屋7階のエレベーターを上がったところに、大きなタイル画が飾ってあります。
これ、岡本太郎さんの作品です。5月に中川一政さんの展覧会に来た時に気づいたのです。
ちょうど今日の展覧会は前衛作品らしいので、このタイル画を見てアートモードを上げて、いざグランドホールへ向かいました。

さて全部見終わっての感想です。
現代アートって、一発芸のように瞬間びっくりさせるものと、見てるうちにじわじわっと感じさせるものがあると思うのですが、今回は両者とも混在していて、しかも大作が多いのが特徴でした。

「JIPANG」らしさは、その素材や表現に現れていて、墨で書いたり漆や金箔を使ったり、能や戯画調の絵に仕立ててあったり。

数メートル四方の絵がエンピツで書いてあるの(熊澤未来子「浸食」)には驚きました。近寄るとありとあらゆるものが書き込まれています。

池田学という人の細かい絵は、一見古代の様子が描かれているようで、よくみると現代人がスキーをしていたりと、そういうのを探す楽しさがあります。

三瀬夏之介さんの超大作「だから僕はこの一瞬を永遠のものにしてみせる」は震災前なら普通の黒っぽい絵とみて終わっていたかもしれないけれど、今は正に津波が轟々と押し寄せているように見えました。

樫木知子さんの「タイルの部屋」も、空中に浮かぶ球体の町を見ていると、ファンタジーというよりも、このように町が浮かべたら津波を免れたのにと現実に照らし合わせて見ました。

森淳一さんの作品はなんと一本の木から細かい細かい物体を作り出しています。会場を出たところにあった彼の作品パンフレットは必見でした。

吉田朗さんの2体の「ボサツ」は素材が美しくツルツルで光っています。ウレタンガラスというものだそうです。

作品案内を見ると1970年前後から1980年代生まれのお若い方たちの作品です。
みなさんこれからまたどんなものを作り出していってくれるのかわくわくします。

平日昼間だったせいか、案外年配の、それも女性が多く、みなさん、一つ一つじっくり見ておられたのが印象的でした。

現代アートは、自分の中のいろんなものを呼び覚ましてくれるので楽しいです。

高島屋グランドホールは同じ階に催し会場があるのもお楽しみです。
今回は九州大分の「なつま屋」というところの「とり天」と「豊後めし」を持ち帰りました。とり天はやわらかく、豊後めしは炊き込みご飯のおにぎりなのですが、とっても美味しかったです。