昨年、チケットを確保したにもかかわらず自転車で落車し肘の骨にヒビが入り断念したル・ポン音楽祭。今年は訪れる事ができました。
少し早目に到着しそうでしたので一つ手前の「坂越駅」で下車して江戸時代の廻船業で栄えた昔ながらの街並みを見て海辺まで散策しました。
このあとバスで赤穂入りして、まず14:00から小ホールで行われます「プリコンサート(無料)」に行きました。
まず赤穂市ハーモニー弦楽アンサンブル教室による弦楽合奏。このアンサンブルはル・ポン音楽祭を主催されている樫本大進氏がヴァイオリンを寄贈したことから始まった教室だそうで小学生くらいの子もいます。1曲目は樫本さんのヴァイオリンソロでハイドンのヴァイオリン協奏曲第一番より第2楽章。前から3列目だったので樫本さんが目の前で弾かれていて感動しました。教室の皆さんの演奏も上手い下手は別にして、ともかく音が前へ前へ出てなかなかのものでした。あと2曲演奏の後、今度はスーパーキッズオーケストラの選抜メンバーによる演奏。
これは正直たまげました。ウマすぎで特に最後に演奏されたチャイコフスキーの「フィレンツェの思い出」は曲の良さに初めて目覚めさせてもらいました。最後は東京藝術大学付属音楽高校生によるフルート2本とピアノのトリオ。バッハとジャンミシェル ダマーズの全く性格の違う曲を堪能させてもらいました。
そしていよいよ17:00から大ホールにてル・ポン音楽祭開幕です。
演奏された曲は‥
シューベルト 序曲ハ短調 D8
ベートーヴェン ホルンソナタヘ長調 op.17
フンメル クラリネット四重奏曲 変ホ長調 S.78
シューベルト 白鳥の歌 D.957 No.1-7
シューベルト ピアノ三重奏曲第一番 変ロ長調 op.99 D898
なんと内容の濃い曲目でしょう。2時間30分、超濃密な時間を過ごさせて頂きました。
どれも凄い演奏でしたが、特にあのパドモアさんのテノールで「白鳥の歌」。歌曲王、シューベルトの真髄に触れた思いがしました。
また来年も訪れたいものです。