地球には、今だ解明されていない謎が残されている！
やまいも氏は、謎を求めて世界を駆け抜けた！
灼熱の太陽が照りつけるなか、探検隊は幾度となく
人跡未踏の磯場へ分け入った。
しかしそこは、侵入するあらゆる物を拒絶する、
さまざまな危険に満ちていた！
『土曜スペシャル やまいも浩の探検隊シリーズ -雄冬編- 』
「伝説の奇怪な生物が、ついに目の前に現れた！？」
「漆黒の世界を行くやまいも隊長・・・
そのヘッドライトの中に不気味な姿が映った！！」
「首狩り族か！ 人食い魚人か！？
最後の魔境 雄冬奥地に恐怖のチビガヤは実在した！！」
雄冬に今年で１４６回目の夜が来た・・・
牙をむく日本海の高波！
恐ろしいのはそれだけではなかった！探検隊を陥れる罠！
磯場には、
文明に背を向けて生きる危険な釣り人(年長者）達もいる！
彼らの攻撃を受け、命の危険にさらされる事も幾度もあった！
そんな、危険な夜釣り、
今回、私は「伝説の根魚 人食いチビガヤ」を捕獲すべく、
一人、ルート２３１を北上し雄冬方面へ向かった。
「しかし、釣り人を待ち受けていたのは
恐るべき岩場の魔境だった！」
「闇に広がる岩場達・・・これは一体何を物語るのか？ 」
「そして新たに得た手掛かりとは何か？」
「それは巨大根魚の存在を信ずる
謎の釣り人が所有していたガヤと同一のものなのか？」
「魔の岩場、闇のなかで次々と発見される手がかり。
これらは果たして人食いチビガヤの生息を裏付ける
ものなのか？」
時おり、竿先も沈み 魚信あり！
魚はいる！！
と、その時・・・
高波で三脚が流されるアクシデントがっ！！
危なくやまいも隊長も流される所だった、
大自然の驚異をまざまざと見せつけられた瞬間であった。
だがしかし・・・
人食いチビガヤを目前にしながら、その道のりは困難を極めた。
万が一この場所で、
２９８０円で購入した三脚が再度流されれば
大惨事となる事は避けられない。
いつ現れるかもしれぬ高波の悪魔たち。
だが、怯えてばかりもいられない、
時に夜釣りでは
細心の注意とともに、大胆な勇気も要求されるのである！
うむ、
場所移動である！！ｗｗｗ
磯場での釣りは、常に死と隣り合わせにある！
一歩、野生の王国に踏み込めば、一瞬の油断も許されない！
強暴なヤブ蚊の洗礼を受けながらも、
探検隊はひるむ事なく突き進んだ！
噛まれれば、わずか数分で命（やる気）を落とす、
猛毒ヤブ蚊の恐怖も 百戦錬磨の経験値で克服した！
「立ちはだかる壁は、乗り越える為にある！」
求める真実が海底の闇に眠っている事もあった。
その先に何があるのか？ 海はすべてを包み隠していた！
その時であった・・・
探検隊をパニックに陥れる無数の海藻の群れが・・・！？
我々の冒険をあざわらうかの様に、
襲い掛かる、凶暴な野生のコンブ
さらに海底の侵入者を狙い、
ゴロネット仕掛けの喉元めがけ食らいつく 獰猛な海藻達！
無数の海藻の群れ！
ただならぬ事態がこの漆黒の闇の中で確実に進行していた！
逃れられない海藻の洗礼。
それはまさに死をとした行軍でもあった！
未知との遭遇！根掛かり連発！
予想駄にしないハプニング！絶体絶命のピンチ！
この日、
雄冬に、はじめての朝が来た！ （えっ？？）
ついに我々の前に姿を現す事のなかった、
「人食いチビガヤ！！」
だが、隊長はここで有力な情報を手に入れた、
それは・・・
「人食いカレイ」の存在であった、
近くの漁港に向かった やまいも氏、
新しい冒険のスタートだ！！！
――――― 前編 完 ―――――
９時過ぎ、
これ以上 釣るのにはあまりに危険すぎた（色んな意味で）
もはや、断念せざるを得なかった。
結局、
マガレイ２枚とイシモチ１枚を獲得し終了。
こうして探検隊は、ヴェールに包まれた地球の謎に
光を当ててきた！
それを伝えつづけた、やまいも浩の名は、
今も人々の心に深く刻まれているのであった！
©『土曜スペシャル やまいも浩の探検隊シリーズ』 第三弾より
――――― 完 ―――――
川口さんと同じで
いいだけ引っ張ってきたわりには、魚の絵がねぇーだろ！！
つづけ・・・