前回はハイブリッド車ではなく純ガソリンエンジン車を買うことに決めた過程まで書きました。
それでは最後にトヨタ・シエンタかホンダ・フリードかをどう検討して結論に至ったのか?
参考になる方もおられるかもしれないので、公式サイトの画像を引用しつつ2024年2月時点での比較情報を書いてみます。
すぐに市場の状況が変わるので後年の参考にはならなさそうですが(笑)
トヨタのシエンタは2022年にモデルチェンジしたばかりの三代目、
安全装備など最新の電子装備を揃え手頃に装着出来る発売3年目モデルです。
ホンダのフリードは2016年にモデルチェンジしてから売れ続けている二代目、
小改良やマイナーチェンジを繰り返して装備内容が変わりつつも基本は同じ構造の8年目モデル。
工業製品は普通新しい方が有利なわけで、流石に設計が古いフリードは不利に見えます。
ただ、フリードはこれまで売れ続けて量産効果が出ているので価格的には安く出来そうです。
ガソリンエンジン車で二車種を比べてみてどうか?
車体サイズはといいますと、
シエンタ:全長4,260mm×全幅1,695mm×全高1,695mm
フリード:全長4,265mm×全幅1,695mm×全高1,710mm
まあ、ほぼほぼ同じです(笑)
小回りの利きやすさはほぼ同等、ここでは決まらない。
似たサイズの車体を動かすガソリンエンジンはどちらも1.5Lエンジンですが、
シエンタ:3気筒 120馬力 車両重量1270kg
フリード:4気筒 129馬力 車両重量1350kg
一般に気筒が多い方が構造が複雑となり高価になりますがパワーが出ます。
少しフリードがパワーで上回りますが、その分車体も重い。
車両重量差を考えるとここもトントンでしょうか、決める要因にはならず。
ちなみになぜ1.5L横並びかというと、自動車の税金が1L/1.5L/2Lと区分毎に上がるせいでしょう。
少しパワーを上げようと1.6Lにすると2L並の税金になるので、1.5Lで収めるかいっそ2Lにとなりがち。
キリが良く2Lにするとノア級となります。
続いてシートレイアウトを比べてみます。
シエンタ:3列2-3-2の7人or2列2-3の5人
実車を見ましたが正直3列目は座れないこともない程度の薄い造りで、座面の高さはあり大人でも乗れるのですが短距離でないと辛そうでした。臨時用の簡易椅子という雰囲気です。
更に3列目に行くには2列目の左右どちらかを動かさないと通れませんので、両方チャイルドシートを付けると3列目は封印です。
ただ3列目を使用しないときは2列目シートの下に格納できるので、荷物を積む時は邪魔になりません。その格納も2列目を動かす必要がありますが。
あくまで3列目はいざというとき用にあるだけで、実質5人乗り…チャイルドシートを付けることを考えると実質4人乗りとも考えられます。
いざというときに必ず3列目を使いたいということでなければ、最初から2列5人乗りも使いやすそうです。
2列車なら荷室がすっきり広くベビーカーの積み下ろしが楽、夫婦+子供2人ならチャイルドシート付けてもぴったりのサイズ。
フリード:3列2-2-2の6人or3列2-3-2の7人or2列2-3の5人(フリード+)
フリードの3列目2人掛け椅子は意外と作りが良いです。使わないときは左右の壁に向けて持ち上げることで荷室に出来ます。
2列目をベンチシートの3人席ではなくキャプテンシートの2人席にした6人乗り(上の写真)だと、真ん中を通って3列目まで行き来出来ます(下の図)。
2列目もキャプテンシートだと肘掛け付きの座り心地の良い椅子で作りが良いです。
ですが注意する点が1つ…2列目も3列目もシートの高さが大人には低かったです。子供にはほど良い高さですが、成人男性が乗ると脚が真っ直ぐ下ろせない。まあ短距離なら我慢出来ます、長距離で大人6人乗せるならノア級にしましょう。
なお3列目が使えないくらい2列目を後ろにスライドしたら、成人男性でも脚をゆったり伸ばせます。そうすれば大人4人乗りまでなら何とか。
3列目まで子供に使うことを少なからず想定するなら、フリード6人乗りが一番良いと感じました。
また、6人乗りであれば3列目を畳んだ際に自転車やスキー板など2m級の長いものを後ろから積み込んでも2列目1列目のシート間に突っ込めるので乗せられます。これは普段自転車を使う自分には魅力的な構造です。
あとは3列目を省略した2列のフリードプラスがあります、これは荷室がとても広くなります。ただ2列目がベンチシートのみなのが惜しい。
我が家はこれから3人になる予定で、その後に授かれば4人あるいは更に5人も…と考えています。
それを考えると、フリードの6人乗りか早めの買い換えも覚悟してのシエンタの5人乗りかなあというところです。
そして装備を比べますと、
・新しさを活かした先進安全装備をフルに付けられるシエンタ
・現行型の最終モデルとなりシートヒーターなど多数の快適装備が標準のフリード
という傾向になります。
フリードもオプションのサイドエアバッグや前方センサーなどを付与出来ますが、ハイブリッドモデルでは全自動駐車まで出来るシエンタと比べると設計の古さから電子装備が劣ります。
しかしフリードは資材が高騰するコロナ前の設計で様々な内装や快適装備を用意しており、シエンタでは最上位グレードにしか付いていないような装備も最終モデルでは標準化されていたり。
シエンタのシートはファブリック(布地)だけで独特の外観と合わせ雰囲気的にはカジュアル傾向のみですが、フリードでは合皮も使ったソファ的なコンビシートも選べ豪華っぽい雰囲気やスポーティな感じも出せます。
最後に重要となる価格と納期。
シエンタは200万円を切る価格からスタートですが、安いXグレードは装備がかなりシンプルで追加も不能。
230万円のGグレードにオプションを追加しまくるか、252万円のZグレードで始めるかが現実的でした。
ただZグレードであればディスプレイオーディオ付属など初期装備がまあまあ充実した上で、大画面ナビや安全装備などの追加は廉価に出来るので機能面の全部入りは意外と高騰しません。ルックスを弄ると高く付きますが。
そして納期ですが…人気すぎて生産が間に合わず、ガソリンエンジンのモデルで2月発注が秋納車とのこと。
それだけ売れていますから価格も余り値引きはしていませんでした。ちなみにハイブリッドだと来年かもとか…
フリードはもう今年の夏には新型が発売になるようで、もう現行は生産終了し在庫のみで納期は早いと言われました。
一番安いGグレードで233万円ですが快適装備多数標準、但しサイドエアバッグやLEDヘッドライトなどが別オプション。
内外装を黒でまとめたBlack StyleモデルですとLEDヘッドライトが付いて247万円、通常よりかなりお得。
GグレードにサイドエアバッグやLEDヘッドライトを付け内装も豪華にしたSパッケージモデルが252万円。
Sパッケージの装備へ更にSUV風味の外見を足したCROSS STARグレードが263万円から、という構成です。
そしてここが重要なのですが、もう最終売り尽くし状態なので値引きがかなり入ります。
シエンタZとフリードSパッケージが同じ希望価格ですが、実際はシエンタGとフリードSパッケージが競う状況に。
それらを踏まえて比較検討した結果…フリードの6人乗りGグレードSパッケージ付きに決めました。
Sパッケージですと3列目まで肌触りの良い合皮を使ったコンビシートになるなど内装が黒で格好良く、車は可愛いよりカッコイイ方が好みな配偶者のお眼鏡にも適いました。サイドエアバッグも付いて後席も安心。
対するシエンタは納期が一番のネックでしたね、あと内外装がほんわか系で余りスタイリッシュにならないこともあり諦めが付きました。
現行フリードなら新年度早々に納車して貰えれば家族が増える前に間に合う、価格はものを考えると安い、今の軽よりかなり安全!
というわけで、契約を結んだのでした。
次回は契約したフリードのオプション構成や資金計画などについて締めようと思います。