それではシンセ研究を再開です、まずは床材。
トヨタホームのシンセ標準カタログ収載の床材は
以下の通りです(2019年3月時点)。

フローリング
英語では床材という広い意味ですが、日本では主に木で出来たパネル状の床材のみを指すのが通例です。
・挽き板幅広フロア
・挽き板デザインフロア
・挽き板フロアラスティック
・挽き板フロア
・LNプラスフロア
・遮音フロア
・自然杢フロア
・RMフロア
・WHフロア
・WSフロア
・DMアートフロア艶あり
・DMアートフロア艶なし
・MYフロア
・ハイパーフロアーシストS

室内床タイル
床に焼き物のタイルを手作業で一枚ずつ並べて貼っていきます。
・ブリケージ
・ホワイトバーチ
・カスティージョ

カーペット
布の床です。巻単位で流通していて一枚でベターっと長く貼っていくロールカーペットと、数十センチ四方のカット単位で売っていて並べるタイルカーペットがあります。
・タイルカーペット クッションあり
・タイルカーペット クッションなし
・テキスタイルフロア
・ロールカーペット クッションあり
・ロールカーペット クッションなし

和室用
畳が代表的ですが、シンセでは現地工事の扱いになり相対的に高くなります。代用として和風テイストのタイルカーペット、テキスタイルフロアを選ぶ手もあります。
・畳
・板の間

いわゆる「クッションフロア」、昔の集合住宅でそこかしこに使われていた塩化ビニルシート的な床材は設定がありません。
あれ、DMアートフロアとかハイパーフロアって表面がシートじゃないの?と思われるかもしれませんが、あれって実は表面がシートですがその下は合板になっており厚さ12mmのパネル状という「フローリング」です。
クッションフロアは厚さ2~3mmの薄いシートを巻いた状態で売ってる奴で、固い下地の合板とかは含まれていません。
そのまま使うと厚みが違うので1cm近い段差が出来ます。
トヨタホームはクッションフロアを選択肢に入れていませんが、水回りには表面がシートのフローリングを用意しておりそれで十分と考えているのかと思います。
床材の高さや施工方法を揃えたい意味もあるかもしれません。

選べる床材は上記の通りで、安いクッションフロアこそありませんがこれらの中で更に色柄やバリエーションがありかなり選び甲斐があります。
価格の方も、ラインナップには入れてあるけど実質使わせる気はないみたいな設定はなく、まあ納得の価格差の中で選ぶことが出来ます。
だからこそ余計に悩める訳ですが(笑)

フローリングは今時のスタンダード、
水回り以外はフローリングが今の標準。
選択肢もかなり多く価格も上から下まで。
表面に木を厚く貼ったもの、薄く貼ったもの、木の模様をしたシートを貼ったもの、色々あります。
木が厚いと無垢の木の床みたいな感触を楽しめますし、表面がシートになっているものは水に強く水回りに安心して使えます。

室内床タイルは固く丈夫で水や汚れに強くお洒落、ただし価格が最高級フローリングより高い。
あと転ぶと痛いので使いどころ次第。

カーペットは昔のスタンダードでしたが、今や日本では不人気。
しかし暖かさや防音性に優れ、衛生面も今は大丈夫でもっと評価されて良い床材です。
特にタイルカーペットはメンテナンス性も良く便利です。

和室はが現地作業で別料金となり高いですが、日本人としてはあると嬉しい床材。
また畳や代替として使われるテキスタイルフロアは全館空調スマートエアーズの通風口が作れませんので、一階の和室に全館空調を入れる場合は脇のスペースに板の間フローリングを設定することになります。
板の間用の和風フローリングも使えますし、普通のフローリングを板の間に使うことも出来ます。

まずは部屋別の使い分けをどうするかですね、リビングや寝室などもう好みで好きなものを選びましょう。
好きな木目のフローリングにするもよし、高級感を狙って大理石風シートのフローリングを広く敷くも良し、カーペットで暖かく柔らかな床を目指すもよし、タイルカーペットでメンテナンス性を狙うもよし。
ただ水回り(キッチン、洗面所、トイレ)についてだけは床材が限定されます、カーペットや木だと汚れや水分で劣化しますので表面がシートのフローリングタイルを使うことが多いでしょう。
タイルは圧倒的に水や汚れに強いのですが、冷たくて堅いのでそこが好みに合うかどうかです。
表面がシートのフローリングにする場合は、石目柄か木目柄かが選べます。

次回からはフローリングとそれ以外に分けて細かく触れていこうと思います。