前回は防犯面から窓のシャッターに触れましたが、今回はそれ以外の面からシャッターについてまとめます。

シャッターをどういう窓に付けるかというと、
掃き出し窓
→面積が広く、万が一割れたら高額になる
道路に面した広めの窓
→プライバシー保護
というところでしょうか。
そもそも本来の用途は、窓の保護だと思われます。
雨戸の代わりとして風雨を防ぎ、台風の時に何か飛んできても大丈夫なように窓をガードします。
昔の窓と違って今の窓は丈夫で、トヨタホームの窓は耐風性が高いアルミ樹脂サッシを採用していますし窓の破損防止という意味での必要性が薄れているのも確かです。
ただ万が一何かが飛んできた時の防護ですね。
ついでに防犯性があったり、カーテンのように視線を遮るプライバシー保護効果があったり、家の断熱に役だったりします。

防犯性は前回触れましたが種類により一定の効果は期待できます。

プライバシー保護については、もう見たまんま中が見えなくなるだけです。
人通りの多い通りに面していて外構で窓への視線を遮れない場合は、暗くなったらシャッターを下ろすとカーテン以上に確実に中が見えず安心です。
外から見ると防御されてるって感じで、好みは分かれると思いますが安心感はあります。

そして断熱性について。
金属製のシャッター自体には断熱性がほぼありません
しかし、シャッターと窓の間に空気層が出来るので、その分は断熱性が向上します。
その割合は、メーカー公称で窓の1割程度。
まあ少し効果があるかなくらいの数値ですが、実際はそれ以上に効果が見受けられる場合もあるようです。
凍てつく吹雪が吹き付けるときや突き刺すような暑い日射があるとき、シャッターはガラスの一段階先でそれを防いでくれますので更に違いが出るでしょう。
期待しすぎては駄目ですが、付けた際には上手く活用すれば断熱も補うことが出来ると思います。

一通り効果を考えたところで、トヨタホーム・シンセで選べるシャッターについて検討します。
手動シャッター
→手動で上げ下げ、音が大きい、開閉に窓を開けるか外に出る必要がある、安い
電動シャッター
→電動で上げ下げ可能、音は静か、家の中からリモート操作可能、HEMS接続で外部リモート操作可能、少し高い
エアリーガードS
→↑の電動シャッター+ブラインドモードで光も風も通せる、高い
日射制御エアリーガード
→↑のエアリーガードS+安全に通風出来るモード+自動ブラインド角度調整モード+タイマー、一番高い
の四種類となります。
エアリーガードはエアコンをなるべく使わず通風を重視する方には興味深い選択肢になると思います。
大通りに面したりと外から丸見えの家なので目隠ししつつ太陽や風は取り込みたい…という場合にも有効でしょう。
ただ価格的には高いので、特に拘りがなければ手動電動かというのが一般的な選択肢になります。
ではどちらを選ぶか?

家を建てた人の話を色々聞いていると、付けて一番良かった設備という話でよく挙がるのが
電動シャッターにして良かった
というものです。
一方、後悔した設備という話で良く挙がるのが
一部手動シャッターに節約したが全部電動にしとけば良かった
です。どちらもシャッター(笑)
実はこれ、うちの妹夫婦宅でもそうでした。
電動のところ以外は使わなくなる!そうな。
手動は開け閉めが面倒な上に、シャッター閉めるために窓を開ける毎に暑い空気や寒い空気や虫が入ってくると。
また、前回のコメント欄で頂いた情報ですが
・1階をハイユニット(20cm天井を高くする)にして窓も合わせて高く(3/30コメントを参考に追記)ていると、手動シャッターは手が届かなくなる
という問題もあるそうです。
多数の先人の意見を踏まえると、毎朝毎夕に家をぐるっと見て周りシャッター開け閉めをするマメな方でもない限りは
普段開け閉めするかもしれない箇所→電動
台風とか非常時にだけ閉めたい箇所→手動
今の窓は丈夫だし台風時も不要かな→なし
という使い分けが一番良さそうに思えます。
中途半端に使うかもと取り敢えず手動シャッター付けても使わなくなる、使わない手動シャッターは故障しやすい…いっそシャッターなしにするかわりCP防犯窓にすれば、万が一台風で異物が飛んで来て当たっても防犯ガラスが食い止めて中は無事です。その方が紫外線も防ぎ防犯にもなるので合理的に思えます。
なおトヨタホームでは「一括操作ユニット」を付ければ電動シャッターを4台まで一斉操作可能です。
電動シャッターを最大4台まで、あとはなし、くらいに考えるのが無難かもしれません。
手動が苦にならないマメな方は全然別の話ですが!

わが家ではどうしたかは…
窓と共にまだ検討中だったりします。
後日まとめるつもりです。