屋久島道中チャリ栗毛 (16) ~新たな出会い~
乗ることが出来なかったオジサン二人。この先、一体どうなるのぉ???
つづきをどうぞ・・・・。
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オー、マイ、ガー!(Oh! My! God!)
冗談でしょ?
冗談と言って。
あの目の前にある、大きな船に乗せて~!
私、一人位なんとかなるでしょ!乗せて~!
(Mさんは、どうなるんだ!)
この船に乗らないと、、どうやって帰るの?
泳いで帰る?
(ここ宮崎だぞ!って言うか、お前、泳げないだろ!)
一生この地で生きていくの?
(そんな訳はないだろ!)
でも、明後日には会社が始まる、どうするの?
(一応、一般常識的な心配もした、はず・・・。)
本当に 「トラベル」 が 「トラブル」 になちゃったよぉ~!
(G先輩、貴方の言うとおりになりました。)
困りました。
Mさんは、アホな私をよそにもう一度作戦を練り直していました。
そして、
M「取り敢えず、ここの居ても仕方が無い!JRの宮崎駅に向おう、もう一度、自転車を組み立てて!」
廃人同然の私に叱咤し、二人で自転車を組立始めました。
組立をしている横で、一人の青年が自転車をバラしていました。
私は、こんな状況でも、何故かいつものように話かけていました。
(意外とのん気かも)
私「フェリー乗れなかったのですかぁ?」
青年「はい。乗れませんでしたぁ」
私「こんな事ってあるんですねぇ。」
青年「そうですねぇ~、困りましたぁ。」
ん????
このイントネーションは関西弁?
私「関西の方ですか?」
青年「はい」
私「そうなんですかぁ!私達も関西なんですよぉ!」
青年「どこですか?」
私「・・・・・・、神戸です」
青年「そうなんですかぁ、僕は明石です」
なに~!ホントに近所だ!
やばい!わたくし、神戸だと、嘘を付いてしまいました。(汗)
別に加古川と言うのが恥ずかしかったわけではなかったのですよ!(汗)
ただ、神戸と言うと、地理的にイメージがしてもらい易いので言ってしまったのです。
明石の方なら、加古川も判ってもらえるはずです。
私「ごめんなさい(汗)、嘘を付いていました、本当は加古川です」
青年「え!そうなんですかぁ~、じゃぁ、もっと近所ですね」
(いい人だ~、嘘を付いた私を、ののしること無く、スルーしてくれた)
私「これから、どうするんですかぁ?」
青年「タクシーでJRの宮崎駅まで向かいます」
私、M「へ~、そうなんですかぁ、僕達は自転車で宮崎駅まで行くんですよぉ
駅で会うかもしれませんね、じゃぁ。」
そんな会話をして分かれました。
この後、彼の存在が大きなものになろうとは、
その時の私達が知るよしもありませんでした。
つづく・・・。