お隣の中国では春節(旧正月)が始まりました。

北京五輪も始まります!


今年は北京五輪で花火は禁止!



「では、なぜ日本は旧正月を祝わないのか?」という疑問がわいてきました。

 日本も昔から中国の影響をかなり受けてきたはずですよね。

 韓国だって旧正月は盛り上がっているのに・・

韓国の旧正月(ソルラル)

なぜ日本は11日のお正月だけを祝うようになってしまったのでしょうか?

 明治維新以前、大正時代の後期までは日本も「旧暦」を採用し、お正月といえば「旧正月」のことでした。

旧暦は月の満ち欠けを基準に1か月を区切るので月の日数は29.5日となり、「うるう月」(1年が13か月になる)となる年が3年に1回あったのです。

明治6年・新政府が立ち上がって間もなく明治政府は財政難に陥りました。

 旧暦の給料体制のままだと月給を13回払わなければならない年がある、ということで、暦を西洋社会と同じく「新暦」に改訂し、人件費を削ったいう説があります。



また、明治時代には脱亜入欧の風潮もあり、アジアで広く認識されている旧暦が時代遅れだとみなされていたことも手伝って、明治政府はバッサリと旧暦を廃止してしまったのです。

「新暦変更の詔(みことのり)」を天皇陛下が自ら通達したことで、「新暦」の方が正しいという認識が日本国中に広まりました。

 昭和20年代~30年代までは旧暦でお正月をお祝いする風習が残っていた地域もありました。

しかし、会社勤めをする人々が増加し「旧暦のお正月は会社が休みにならない」という理由から旧正月を祝う習慣は廃れていったのです。



尚、沖縄では旧正月を祝う地域もあります。



沖縄県(名護市、糸満市など漁師町が特に顕著)、南西諸島を除く日本の旧正月は、一部の神社の祭典や寺での行事が残っているのを除いて特に話題に上ることは少ない。

しかし、マスメディアで時々報道されるため、日本でも旧正月という言葉自体は残っている。(引用:旧正月ーWikipedia)


本土復帰前に当時の政府(琉球政府)が「新正月一本化」として、本土と同じく新暦のお正月を推奨し、新正月が主流となりました。

その一方で現代でも旧正月・新正月の両方を祝う家庭もあります。

といっても、アジア諸国のように学校や会社が休みになったりお店が閉まることはありません。

(※旧正月の風習がさかんな糸満市内の小中学校・高校はお休み)

年越しそばに「ソーキそば」、年明けには泡盛をいただき、漁港には縁起の良い大漁旗がなびくのが沖縄の旧正月の特徴です。

ビックリするのはマレーシア・シンガポール。

多民族・多宗教で国家が形成されているマレーシア・シンガポールは互いの宗教・文化を尊重し「お正月」が年に4回も訪れます。



新暦では11日がお正月です。

旧暦では中華系マレーシア人・シンガポール人にとっての大切なイベント「チャイニーズニューイヤー」です。

赤を基調としたデコレーションが街中にあふれ、昼夜関係なく爆竹がなり、ショッピングモールではライオンダンスが人々を魅了します。

イスラム教ではヒジュラ暦と呼ばれるイスラムの暦を採用しています。

暦による新年より、断食明けのハリラヤ・プアサの方がイスラム教のお正月と認識されているため、お正月より盛大に祝われます。毎年6月~7月に訪れます。

ヒンドゥー教のお正月は「ディパバリ」と呼ばれ「ヒンドゥー暦」によって毎年10月下旬から11月に訪れます。

ビックリですネ!!

ビックリしたと言えばGoogle!!




「春節」を調べると画面に花火が打ち上がります。

是非、お試しください!!



と言う訳で今日はお雑煮!

ラーメンで無くてすみません!