今宵も「爺ィの夜話」をどうぞ!

91話は・・


皆さんは佐々木 累(ささき るい)という女性をご存じでしょうか?

彼女は、江戸時代前期(17世紀)に実在した日本の剣術家です。

剣術家と言えば男性を想像しますが、女性でも男性に引けを取らない方でした。

しかも「異装の女性剣術家」として知られ

流派は一刀流、関口新心流。



生年月日は不明ですが17世紀に下総国古河藩(現在の茨城県古河市)に生まれました。

父は同藩主土井利勝に仕える剣術家・佐々木武太夫で、この父に武道一般をすべて伝授されました。

累に男兄弟がないため、婿をとろうとしたがうまくゆかぬまま、また、慎重に婿を選び過ぎたことにより、娘を嫁がせる前に父は病没してしまいます。

その後、佐々木家には後継者がおらず、断絶してしまいました。必然的に累は浪人となってしまうのでした。

なぜ累が家督を継げなかったのかいうと、当時の体制である幕藩体制では、家督相続者は男子であることが自明の理とされていたからでした。


累は浪人となり、江戸市中に出て、武蔵国豊島郡浅草聖天町(現在の東京都台東区浅草)に家を借り、そこで武芸指南を始めます。



累の武道教授は評判になるとともに、その外出時の服装が、黒縮緬の羽織に佐々木氏の「四つ目結」の紋付、屋敷風の笄分けの髪型、大小を二刀差しにしていたので、それが「異装・異風」であるとして、評判にもなりました。

当時、江戸市中に横行していた「旗本奴」による無頼行為が累に及んだことがあり、「白柄組」や水野成之の「大小神祇組」と渡り合ったという話が残っています。(白柄組と大小神祇組は同一組織という説もあります)


旗本奴

石谷左近将監(石谷貞清)が北町奉行を務めていたころ(1650 - 1659年)、累は石谷に呼び出され、武家の娘であれば違法ではないが「異装・異風」はいかがなものかと問われました。

彼女は、その目的は土井利勝の家臣であった父の意志を継ぎ、武勇の士を夫に持ちたいためであって、旗本奴・町奴のように狼藉を企てているわけではないと堂々と申し述べ、認められました。

この件は、南町奉行・神尾備前守(神尾元勝、1640 - 1661年在任)にも伝わり、更には、この話は大老だった土井利勝の耳にも入ります。


土井利勝公


利勝は累の父から剣術指南を受けた縁もあって、婿探しに乗り出してくれました。

累は利勝の家臣の中で一番の強さを誇った小杉重左衛門の次男、小杉九十九を婿に迎え入れます。


しかし利勝は1644812日(寛永21710日)に死去しており、伝承する北町奉行の名が異なる時期の話か、いずれにしても利勝が動き、家臣の小杉重左衛門の次男、小杉九十九を婿に迎え、佐々木家は見事再興しました。


佐々木家家紋


駐車場がすぐ脇にあり、1台とのことですがその隣も空いていればOKとのこと。



幸い一台分空いていたので、速攻IN!!

入口には「12歳以下の子供お断り」の張り紙にビックリ!!



子供お断りとはねぇ

さぞかし強面のご主人がやられているのかと・・

 


店内は、カウンターのみ7席

シンプルで落ち着いた雰囲気の中、主人と奥様2人が切り盛り。

優しそうなご夫婦ですが・・

先客は3名・・・レレっ・・意外に空いてる・・

厨房には「食べログベストラーメン」「ミシュラン」のステッカーが貼ってあり、中々の実績のようです。



BGMは微かに音楽が掛かっています。



券売機で「醤油らぁめん」680円を購入。


奥様に食券を渡して着席します。

あれぇ・・「厨房写真撮影禁止」「「使ったティッシュの処理方法」

色々注意書きが・・・



アッ!!奥様が作るんですねぇ・・

奥様がチャーシュウをスライサーで切り始めました。

待つ事5分弱「醤油らぁめんチャーシュー増し」登場!!



到着したラーメンは盛り付けが綺麗です。

濁りのないスープからは煮干しのいい香りが漂います。

最近流行りの煮干し系ラーメンに有りがちな濃厚で強烈な香りは感じず、

見た目も、澄んでいる綺麗なスープですね。


まずはスープを一口!!


うんっ!美味しいですねぇ!カラダにしみます!

程良く熱々なスープは、煮干し感がさほどなく、かなり甘みを感じます。

醤油感たっぷりの「カエシ」が、主張してくる味わいです。

煮干しよりも、昆布の味が際立っているのは気のせいか・・・

まるで海の底で昆布の林に、お魚がチョロチョロと・・

 


麺も縮れにスープもバッチリ絡んでズルズルズルっと入って来ますし、

イイ感じの弾力感と喉越しの良さがあって美味しいです!



モモチャーシューは、しっとり感はあるけど、味付けは薄目で、豚肉の味がシッカリ感じられるもの。

しかし、このスープにはチャーシュウは合いません。

このチャーシュウの味付けや使用部位は、

再考をお願いしたいところ。

そもそも豚と、このスープの組み合わせは、どうもしっくり来ません。

って、分かった風なことを・・

 


メンマは平板な感じで、やはりあっさりめな味加減でしたが、

コリッとした食感がイイ感じです。

ちょっと珍しい感じのお麩も、煮干しスープをたっぷり含んで

いい仕事をしてくれます。

いつもは嫌っている海苔もこのスープには、良く合います。

煮干しと昆布と海苔・・合わないはずがない!!

 

でも・・チョッとスープが優しすぎますねぇ。

優しすぎてパンチが、もう少し欲しい気もします。

今日の爺ぃのように、口直しの気分の時は、いいんでしょうねぇ。


「札幌煮干し系ラーメンの火付け役」と言われるお店ですが

このパンチのなさが、いい所でもあり、残念な所でしょうね。


最後の一滴まで、煮干しの上品な風味に癒されていました。



佐々木 累は、皆さん結構聞き覚えがあるはず。

彼女をモデルとした池波正太郎「剣客商売」の男装の女武芸者・佐々木三冬がその人。



藤田まこと版のドラマだけ息子大二郎と結婚しており、結婚後は男装をやめますが、帯は細く水木結び、若衆髷は髪を後ろに垂らし先を紫縮緬で包むという特徴的な風俗に変化。また、結婚してからも稽古を続けており、以前より上達しているようです。



それ以前に放送された他の版と他の版では未婚です。。。


ラーメン 屋さんハードな仕事です。

女性乍ら、長い間営業されて来られた「千太」さん「美和食堂」さん「なかじま」さんには敬意を表します。。。

お疲れ様でした。


ご馳走様でした。

「煮干しらぁめん なかじま」さんは☆☆☆☆☆☆☆☆とさせて頂きました。



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