ペロブスカイト太陽電池については今までもブログに書いた。次世代の太陽電池の本命と見なされている。現在の太陽電池の主流である結晶シリコン型並みの発電効率とコストの目途がついてきたらしい。研究開発段階から実用化段階へと進んできている。

今日本では官民を挙げて普及に取り組み始めた。
積水化学工業は2025年4月にリニューアル工事が完了する大阪本社の外壁にペロブスカイト太陽電池を実装する。建物の外壁に常設する国内初の事例になる。

パナソニックホールディングは神奈川県藤沢市のモデルハウスにペロブスカイト太陽電池を搭載し実証実験を始める。5年以内に製品化するとのこと。
YKKAPと関電工は提携し建材一体型太陽光発電の開発に取り組み、26年度の市場投入を予定している。
経済産業省は日本発の技術としてペロブスカイト太陽電池に注目し、開発を支援している。特に欧米では太陽光発電が基幹電源になりつつあるが、太陽電池生産の中国依存が問題視されてきている。現在太陽電池製造の8割が中国に集中しているからだ。
日本のエネルギー安全保障の観点からもペロブスカイト太陽電池はうってつけだ。主要原料の一つであるヨウ素を国内で産出でき、日本は生産量の世界シェアで約30%を獲得できるとのことだ。応援したい。