通常国会審議が終わって、次期首相候補が話題になっている。その一人:上川陽子、現外相の人気が高いが、ここ暫くはその人気が後退しているらしい。その理由が面白い。昨年9月に外相に就任して以来、国際会議や各国外相との会談を100回以上重ねて、メディアへの露出機会も増加していて人気が高かった。初の女性首相の呼び声も聞かれた。


ただ、このところ、首相としての力量について辛辣な意見が少なくないのだ。今国会の委員会審議で容赦のない批判が出た。上川氏は国会や外務省の定例記者会見で、事務方が用意した応答要領や答弁原稿に依存して発言することが多く、質疑に立った議員の間で「心の通った思いが伝わるような答弁がない」との不満が出ている。小熊慎司議員(立憲民主党)などは、「原稿を棒読みするだけで、聞いてもいないことまで答えて居る、そんなんじゃ総理にはなれないよ。原稿を棒読みする外務大臣は見たことはない、ひどい」・・・・と。事実上川大臣は簡単な質問にも長い説明を繰り返す。官僚作成の答弁を読んでいるからだ。アドリブがなく、能力が疑われるとのことだ。真面目で勉強熱心で知られる上川大臣で、言い回しのミスで上げ足を取られることを嫌って、準備された原稿の読み上げに徹しているのか・・・・?


まあしかし、外国で各国大臣などと渡り合うのに、官僚作成の原稿棒読みもないだろうから、そうでもないと思うが、最近はそんな姿が国内で目立った。
さて、どうなるのか?