フィンテック(金融サービスとITを組み合わせた技術トレンドに続く「エイジテック」と呼ばれるサービスが台頭している。最新のテクノロジーを駆使し、高齢者の健康や生活の改善をサポートする商品やサービスのことだ。人生100歳の時代の新たな局面で高齢者の直面する課題解決を目指す。市場も大きい。

加齢で発症リスクが高まる白内障。世界で最大の失明原因だ。「世界の失明を半分に減らしたい」との思いで慶応大学発のベンチャー企業「OUI Inc」が開発したのが、スマートフォンに簡単に装着できるレンズが付いた医療機器「スマートアイ」だ。

スマホの光を目の中が観察できる光に変換し、カメラで目の状態を診断できるようにする。つまりスマホが特殊な顕微鏡の代わりになり、白内障や結膜炎やドライアイなどを簡単に診断できる。患者のところに出向いて診察できる。スマホで撮った画像を専門医に送って診断してもらうことも可能だ。離島などでも活用される。今後はAIによる診断補助の技術開発なども注力するという。

これはほんの一例だ。表は国内の主なエイジテック関連の企業・組織だ。
この方面でも日本は先進的に開発を手掛けており、頼もしい。