IOWN(アイオン:Innovative Optical and Wireless Network)とはNTTがちゅうしんになって開発を進める次世代の情報通信基盤のことだ。無線ネットワークで、従来のインターネットより高速、大容量で125倍以上、電力効率で100倍以上になるという。
IOWNが実用化されることで、医療(遠隔手術やバーチャル臨床試験の実現など)、教育(個別最適化された学習環境の提供)、交通(自動運転車の普及と交通渋滞の解消)、製造(デジタル技術を用いた製品開発と生産効率の向上)など、さまざまな分野で革新的なサービスやアプリケーションが生まれるという。
IOWNは米国でも注目されている。NTTの子会社が遠隔地にある産業ロボットを遅延なく操作するデモを行い、信号機を使わない交通盛業技術などを紹介している。狙いはIOWN構想に賛同する機器メーカーや半導体メーカー、ユーザー企業に対する認知度を高めることだ。IOWN構想に参加する企業の中には、インテルやノキア、レッドハットといった米国の大企業も含まれる。NTTはIOWNを「グローバル標準」にしたい考えだが、果たしてどうか・・・・。