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書類やメールを作成する際、どちらを使えばいいのか迷った経験がある方も少なくないはず。今回は「いずれ」と「いづれ」どちらが正しいのか、違いや意味などをご紹介します。

正しい仮名遣いは「いずれ」 昭和61年に「現代仮名遣い」について内閣告知が出され、「づ」から「ず」へ統一されることになりました。そのため現代で用いられる標準語である現代仮名遣いとしては、「いずれ」が正しい仮名遣いとなります。
一方「つづ(続)く」や「て(手)+づくり(作り)」のような同音連呼や二語の連合によって生じる「づ」の使用は、現代仮名遣いでも一部例外として現在も使用されています。
現代でも「いづれ」が使用されている例もあり、一概に間違いとは言えませんが、「いずれ」が標準語として正しい表記になることは覚えておくといいでしょう。

「いずれ」の意味
そもそも「いずれ」とは、どのような意味を持つのでしょうか。実は「いずれ」には大きく分けて3つもの意味があるのです。
1) 不定称の指示代名詞として「どれ」「どっち」「どちら」を表す
不定称の指示代名詞として「いずれ」を使用することができ、「どれ」「どちら」「どっち」を意味します。例えば、「合否いずれの場合もご連絡いたします」は「合否どちらの場合も連絡いたします」、「いずれの服もデザインが素晴らしい」は「どちらの服もデザインが素晴らしい」という意味になります。
2) プロセスを経た上での結果を表す
また、「いずれ」はさまざまなプロセスを経た上で導かれる結果も意味します。例えば、「いずれ彼の悪事はバレるに決まっている」は「どのみち彼の悪事はバレるに決まっている」という意味です。
3) 近い将来を表す
「いずれ」は近い将来も表すことができます。例えば、「そのうち」といった言葉に言い換えが可能です。例えば、「いずれ伺います」は「そのうち伺います」という意味になります。

「いずれ」の漢字表記
「いずれ」は、一般的にひらがなで表記されますが、漢字で表記することも可能です。 漢字表記は「何れ」「孰れ」
「孰れ」は、中国史などで使用されている漢字とのことです。