大阪府で4月から高校授業料が段階的に無償化される。その影響を受けて受験生の公立離れが加速しているという。今年、私立高を第一志望とする志願者は31.64%となり過去20年で初めて3割を超えた。一方、公立高志願者は最小となり、府内公立高の半数近くの70校が定員割れとなる事態になった。大阪の教育界は無償化ショックの波紋が広がっている。

つまり私立の人気の高まりの半面、公立は一気に不人気になった。
府内公立高の一般選抜の平均倍率は1.05倍(昨年1.13)、一番倍率が高かった豊中高校で1.57倍だったが、最も少ない生野工業では0.35倍だった。
大阪府では公立校の統廃合を巡って独自の条令が定められている。定員割れが3年連続すると見込みがないとみなされ、統廃合の検討対象になるらしい。

今回は大阪府の例だが、当然全国にも同じ傾向がでるだろう。公立高校の危機か。