たった15年前に始まった米テキサス州の州都ダラスから車で6時間の砂漠にある、パーミアン盆地。ここがシェールオイル(石油)のシェール革命が起こったところだ。当時の無数の小規模採掘業者によって、世界のエネルギー秩序を根底からひっくり返した。そのおかげで米国は世界最大の産油国に返り咲いたのだ。
だが、その様相は一変している。このパーミアン盆地では、数百憶ドル規模の統合が相次いでおり、一握りの有力企業がこの業界の主導権を握っている。
この盆地全体のシェールオイルの生産量は、原油換算で1日当たり1210万バレルだが、うち640万バレルが10社によって占められている。このうち、6社に至っては、単独で70万バレルを生産できる。これはOPEC(石油輸出機構)の、一部の加盟国を上回る規模だ。


特に米エクソンモービルとダイヤモンドバックの2社の独占が凄い。ダイヤモンドバックとは、多分米MLB(野球メジャーのア・リーグ)のダイヤモンドバックスの出資者だろう(^^)。それにしても、米国という国は大資本が寡占状況を作りやすい国なんだな。