中国では春節(旧暦の年末年始にあたる:2月10日から8日間)での民族(人口)大移動が一応終わったようだ。集計はまだ出ていないが、4.7億人とも推計された。恒例の大移動は例年に比べ少なかったようだ。
今回は節約志向で、国内を中心だった。車での移動が多かった(約8割)。景気低迷下で、自家用車を使って安価に移動する人が増えたようだ。航空機は国際線の便数がコロナ禍以前に比べて戻っていないのも影響している。タイ、マレーシア、シンガポールが短期移動のメジャーだった。日本も人気ではあるが、中国と日本を結ぶ路線の回復が遅れている。能登半島地震不安や、旅行コストが上がっていることも影響している。東京電力福島原発の処理水(中国では汚染水と呼んでいる)の影響を受け、中国の旅行社が日本向けの団体旅行のアピールを控えていることもあり個人旅行ベースらしい。旅行社は処理水の影響は無いことは知っているが、中国政府が政治的に言っているので従がわざるを得ないのだろう。言論統制などが強化されている。困った国(権威主義の国)だ。