所属する、川崎市中途失聴・難聴者協会が今年度川崎市に出した福祉に関する要望事項の中に、掲記の事項がありました。
正にこれなんです。私は5年以上も前から今の情報保障に音声認識技術を上手に導入できれば、現在すべての人の発言をパソコンで入力している要約筆記者の現状を少しでも機械化することにより、素早く、人手をあまりかけずに情報保障ができるのではないか・・・・と。
要望の本文(抜粋)です。
将来的に文字情報に音声認識技術を導入することによりルアクセシビリティ向上に関して、重要な要望を提出致します。音声認識技術の活用に伴い、修正者とリスピーカーの派遣を認めていただくことで、より円滑なコミュニケーションと情報アクセスを実現することができます。
1.修正者の派遣
修正者は音声認識技術で誤った認識や誤字脱字があった場合に即座に修正を行 う役割を果たします。
2.リスピーカーの派遣
3.派遣者のトレーニング・・・・(これは今回関係なので説明省略)。
・ 派遣される修正者とリスピーカーに対して、適切なトレーニングと指導を実施してください。
・ トレーニングには、要約筆記者としての連携方法、専門的な修正技術やリアルタイム音声化のスキル向上などが含まれます。
4.派遣者の経費負担
・ 修正者とリスピーカーの派遣は、従来通りの公的派遣としてください。派遣者の報酬、交通費などすべて従来通りでお願い致します。
私はかつて、「PCかながわ」と言う組織にいて、早くから開発者の栗田氏が開発した、IPtalkによるGoogleの音声認識利用に着目し、PCかながわ代表者の川井氏とともに修正者によるIPtalkの活用で実際に、効率的な情報保障ができることのデモをみて、非常に希望を持ちました。しかし、当時残念ながら、修正者を育てることの見通しが難しく、実現できませんでした。要約筆記者に言わせると、「いちいち誤変換や誤字脱字をウォッチし修正することより、始めから自分で全部打った方が早いから」との意見でした。当時は誤変換が結構多かった。今も多分日本全国でこの音声認識利用のIPtalkはあまり使われていないのではと思っております。
今回のこの要望に川崎市がどう応えるか・・・・。注目したい。